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03



「誰でも良い訳じゃないんだ…でも、足りない…」


「……ふぅん、」



無意識での行動だとしても、彼の目線と仕草は十分に、僕の理性を狂わせた。向こうは無意識なので、僕が迫ってくる気配を感じた瞬間、顔を上げる。



「…誰でも良い訳じゃないなら、僕は良い方に入るかな?」


「……な、にを」


「………良いよ?
君のセフレにでも、なってあげるから」


「…は、」



零れそうな瞳に映る自分の姿を、じっと見つめる。彼が動く度サラリと揺れる、スカイブルーの海にガラス玉が溶けたような、神秘的な色の髪に手をかけて少しすいてみれば、無意識なようだけれど、過敏に反応する身体の疼きは我慢出来ないようだ。



「お、俺は…っどうしたらこんなことが無くなるのか相談をっ」


「我慢しなくて良いんじゃないかな?
本能には絶対、逆らえない」


「…………っでも、」


「円堂くんだけじゃ抑えきれないんでしょ?
せっかく相談してきたんだから、僕を利用すれば良い」


「………、」



程好い快楽に目をとろんとさせながらも、彼は僕から視線を外さない。僕の本心を探るように、何かを今すぐ、求めるように





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