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   変わらない非日常







源田
源田
源田
源田
鬼道さん
鬼道さん
源田
源田
源田
源田
源田...




それとなく見たメールの着信履歴に、自分自身で唖然とした。
それはほとんどが源田からのもので、学校でも部活でも話しているのに、よくまあこんなにも会話があるよなと、1人苦笑した。もしやと送信履歴を開くと、大体着信履歴と同じような人物の配列だった。



淹れたてのココアはほわほわと湯気を立てて、空中に消えて行く。
マグに口をつけながら、また携帯を開いてメール画面へと繋いだ。


内容文も、いつもと同じ。ただ、暇だから遊びに来いと一言、何の迷いもなく送信ボタンを押した。一分もしないうちに、いつもと同じように待ってろと一言。なんでこんなにも毎回毎回、飽きずにこんなやり取りをしてしまうんだろうと、忙しなく携帯をパカパカと開いたり閉じたりしてみる。



部屋でとことこと近付いてくる我が家の同居人のクチバシをつつきながら、ほどなくして鳴り響いたベルにソファーから飛び起きる。



「よぉ、お土産」


「何?ペンギン?」


「の飯とお前の飯」


「そりゃどうも」


「可愛くありがとうくらい言えねーのかよ」


「ありがとう愛してるよダーリン」


「…スマン、俺が悪かった」



だろ?
と無表情で一言かけながら奥に入ろうとすれば、いきなり肩を捕まれて180度の方向転換を受けた。そのまま髪をすかれながら落ちてきた口付けに、今日は丁寧に答えてやる。






 (変わらない非日常)

   何も変わらないのが
     一番の幸せだったりする。













あきゅろす。
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