狂い出す愛
「…どうした?円堂」
風丸風丸風丸風丸風丸
今日の俺はおかしいんだ。風丸、君が欲しくて堪らない
サラサラで纏まりのある髪に指を入れて、君を思いっきり抱き締めたい
「…円堂?」
「…風、丸っ」
「…? お前、何か変だぞ?」
合宿中なのはわかってる。隣の部屋に、他の奴が眠っているのも知っている。
…でも、
「円…んむっ」
風丸がいたベッドに身を乗り出して、抵抗出来ないように両手首を掴んだ。
最初は何が何だかわからなかったのか、数秒経ってから、自分の身に何があったのか理解する。
でももう遅いから。
完全に拘束されて、風丸はもう、必死に俺のキスを受けるしかない
そっと口を離せば、酸素を取り込もうと、彼は息を切らせた。
「………、円堂っ
何だ…どうした、?」
「……風丸……
すき」
「っっ、」
『すき』
好きじゃなくて、すき
(狂い出す愛)
我慢なんてしたくないんだ
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