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   何が正しいなんて、 2












※何が正しいなんて、1の続き
※悪魔で源佐久










「俺達は、前世からずっと一緒にいたんだと思うんだよ」


「……はぁ?」


「だから、前世」




真顔で俺に言う源田に、俺は呆れた声で返した。形の良い爪で缶のプルタブを器用に開けて、源田は俺から目線を外してそれを口に付けた。




「んなメルヘンチックな事考えるの、お前だけだよ」


「俺は真剣だ!!根拠はないが、そんな気がするんだ。」


「…何、じゃあ詳しく前世を語ってみろよ。俺もピント来たら、もしかしたら本当かもよ」




実際本気にはしてないが、何か聞きたくて源田に問いただした。あいつはそれを聞くと目を輝かせて、いそいそと俺に近付いてきた。




「俺達、何処か皆と違ってたと思うんだよ」


「…?」


「だから〜…吸血鬼とか、そんな感じ?」


「…なんだそれ、」




空は、コバルトブルーだ。
窓から見える空は美しくて、何となく目が離せない。




「江戸時代にハーフで生まれて偏見されてたとかさ、とにかく皆と違ってたんだよ。だから、ずっと俺達は二人で生きてきたんだ。」


「……………」




夢物語のようなのに、何故か説得力があって、思わず聞き入ってしまう。真剣な眼差しの源田の瞳は暖かい感じのブラウンで、吸い込まれそう。




「だから、死ぬとき俺は言うんだよ、佐久間に」


「……何て?」















「『俺達は独りじゃないだろう?』」





(だから、大丈夫だよ)
(目覚めても、また君の笑顔が見れるんだから、)






あきゅろす。
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