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REBORN!
眠りの姫にキスならぬ眠りの王にキス

『来た』

夜月の前に5人の守護者が集まった。

「ヴォオオィ、集めたぞぉ!」

「あらこの子がそうね。」

「本当にボスを目覚めさせるのかい?嘘なら慰謝料請求するよ。」

「ししっ、その時は殺せばよくね?」

「ボスのためならなんだって。」

『皆さんには、それぞれの属性の覚悟を見せてもらいます。』

「「「「「!!!」」」」」

「むぅ、覚悟をあらわすって、何をすればいいんだい?」

『あまり難しく考えないで下さい。ただ“自分は守護者だ”“ザンザスを起こし
たい”と強く念じれば大丈夫です。』

「あら、そんな簡単なことでいいの?」

『はい。あとは私がやります。どうか皆さんお願いします。』

「ヴォオオィ、そんな簡単なことでボスが起きるなら俺はやるぜ。」

「そうだね。信じがたいけど、今はそれしか方法がないからね。」

「そういうこと。」

「ボスが起きてくれるなら。」

『(良かった〜。ザンザスも良い仲間持てて幸せだな。)それじゃあ行きまし
ょう。』

『ザンザス…』
夜月は氷に触れた。
その姿を見たスクアーロ達は、どれほど彼女がボスを愛しく思っているのかを、
痛いほどに感じた。

『ザンザス…絶対に助けるからね。』

『それでは、皆さんはザンザスを囲むように立って下さい。』

ふと、あることにスクアーロは気づく
「雲の守護者のポジションはどうするんだぁ?」

『それは大丈夫です。私がどうにかするので。』
笑顔で夜月は答えた

『皆さん立ちましたね。それでは、心の底から強く願って下さい。――ザンザ
スの事を。』

緊迫した空気ながれた。

「「「「「「(ボスッ)」」」」」」


『ここに“全ての守護者の覚悟”と“天属を指す天空のリング”そして“魔属を
指す大地のリング”全てがそろった今、我は願う、汝の目覚めを!!』



ーぽぉおお

まばゆい光がザンザスの周りを包み込んでいった。

「ヴォオオィ眩しいぞぉ。」

「いや〜ん、何が起きてるのかしら」

「むぅ、これは成功なのかい??」

「王子あんぐりだし。」

「ボスはどうなったんだ!!ボスッ〜」

―ピキッ、パリーン

「「「「「「!!!」」」」」」

ザンザスを凍らせていた氷が砕け散った。

『ザンザスっ、良かった、良かった…。』

ーぎゅう
夜月は溢れ出す涙を拭くことも忘れザンザスに抱きついた。

「夜月…。」

それに答えるようにザンザスも抱きしめようとするが夜月の身体が透け始めた。

『時間みたいだね。ごめんね、ザンザスを起こすのに力使い過ぎちゃったみたい
。』

「まて、や…夜月」

まだ9代目と戦った時の傷が癒えていなかったため、ザンザスは気を失った。

「「「「「「ボスッ!!!!!!」」」」」」

ーサッ

とっさにスクアーロとレヴィがザンザスの身体を支えた。

(しかし、今なにが起きたんだ。)
その場にいた全員がそう思った。

消えてしまった夜月は…


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