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探検うちはンち
エピローグ<チョメ>
チョメ以外は術に掛からない為、必然と瞼を閉ざす。


「今から、此の世界を旅立つ者は…俺にその空間も世界も質量さえ支配される……。時と世界の狭間を行く時……記憶は無となり夢幻と化すであろう……」

紅い三の勾玉模様なる瞳孔に誘い込まれるチョメの意識にイタチの低い声だけが響いた。






視界に朱と黒が渦巻く空間が広がる……


くるくる…‥


ゆっくりと廻りながら底の見えない空間にと身を堕とし行く。















意識が戻ると
チョメは布団の中にいた。





「何かを約束したり何かを手伝ったりな夢を見たけど……」


どんな夢を見たのか思い出そうとするが
それしか浮かばず。

夢などいつも余程に印象的でなければ残らないと判断つけて起き上がる。



寝間着から普段の服に着替え外出の準備を整える途中、枕元に置いてあるタッパーに気が付き手に取り蓋を開ける。


「…おかかのおにぎりが入ってる…。お母さんが作って置いといたのかな?、まあいいや‥お腹空いたし。
いただきます。」

何の気になしに解釈してタッパーの中に入ったおかかのおにぎりを食す。

「美味しい‥」

ゆっくりと味わい、全てをたいらげて予定通りと玄関を出る。



誰が拵えた物かも知らずに。




普段通る道を歩き目的の場へ向かう。



足なれた場、
常に目に渡る景色に平穏を感じ
ふと視界を道から逸らして空を見上げる



*-終_*








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