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探検うちはンち
世界を越えて‥
いつもの通り道を余所見しながら歩いていると不意に体がガクリと沈んだ。



道路工事であいたのだろうか?
穴か何にかに落ちたらしい。

通常ならば考えられない空洞を落下中
一体、何処まで墜ちるのか不安になる。


しかし
声は吃驚しすぎた為か出ず、不安だけが闇の中で募る。

















「うわァアアッ」


当然のようによろける足元、尻餅をつくが痛みや打撃は不思議と少ない


腰を地べたに着けたままキョロキョロと辺りを見回す。


一見
何の変哲もない広い屋敷の庭の景色。


けれど
こんな場所は近所にもないと首を傾げる。


「ココはどこだろう?て言うか誰んち?知らない家みたいだけど‥」



「おい…」



まだ腰が上がらないまま人の声に振り返ると縁側に佇み此方を怪しげに睨み見る黒髪の少年と目があった。


「そこで何してる?」

静かで冷静な口調が見据える黒い両眼と伴って警戒を張る。

まあ当たり前かと思いつつ少年へと口を開く。


「あ、ごめんなさい。実は…‥」

どう説明すれば理解して貰えるだろうか。
頭が混乱して言葉が途切れ…
立上がれずに顰めた目線から目を逸らす。
「良く解らないけど、歩いてたら穴に落ちて、そして気がついたらココに……。自分でも何故ココにいるのか全く理解出来なくて…
ただビックリしてしまって…」

本当の事を口にしたが果たしてこの少年の目には自分がどう映っているのだろう。

顔色を変えない
あの目線からして
怪しい人物としか思われてなさそう…。


「とにかく邪魔だ。
さっさと失せろ…」

やっぱり、と溜め息を吐き落胆し立上がる。

「ああ"?
なんだァ、誰かいるんかぁ?」

その時
金糸髪の少年が
黒髪の少年の背後から顔を覗かせコチラを見た。

「見たコトねーヤツみてーだけど‥…、
サスケ、オメーの知り合いか?」

柔軟そうな碧い瞳がクリクリと動き瞬く。
見るからに自分に興味を沸かせてくれているのわかる。

「いや、知るかよ……こんな奴…」

「ふーん。でも悪い奴じゃなさそうだし…、チャクラを全く感じねーけど‥」

「ああ…、忍ではなさそうだな。」

コチラに目を向け続ける金髪の少年に"サスケ"と呼ばれた少年がさっき話した内容を言付ける
立ちすくむ最中
会話する二人の声を黙って耳に入れる。

「ヘェ〜、道歩いてて穴に落っこたんか。
そりゃあ間違いなく忍じゃねーってば。
忍者の世界は厳しいかんな、そんなドジじゃ務まるワケがねェ‥」

ニシシシと笑う声に
サスケが鈍く瞬き、振り返り揶揄めいてクスリと笑う。

「ナルト、お前もドジだぜ。」

「何だとぉ!サスケっ、てめーは一体、何が言いてーんだ?、ああッ!?」
"ナルト"と呼ばれた少年が凄い剣幕でサスケの襟を掴み睨む。
敏感に反応したのは小馬鹿にされたと感じたからだろう。

「フン…、別に。」

「オレは、落とし穴とかに引っかかるほどドジじゃねーだろがっ!!」

「罠には掛かるがな…」

「…う‥、うっせー、うっせェエッ!!
んがぁあああーーっ、ムカつくってばよッ!!」

振りあがる拳を目にし喧嘩の始まりを予測。
止めなければと反射的に縁側に近付くより早く余裕綽々と馴れた様子で難なくナルトの拳握る手首を掴むサスケ。

「怒んなよ…」

「バカにするからだって‥」

「悪かった‥」

グイと引き寄せナルトを抱き締め‥…って

ええーッ!!!、

ガチホモ、ですか?







どうやら
完全に二人の世界になってしまったみたいです。



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