普通の小説
『天ノ邪鬼の話』
『天ノ邪鬼の話』
ある所に一匹の天の邪鬼(アマノジャク)がいました。
天の邪鬼には親友の座敷童がいました。
天の邪鬼は、いつもいつも気持ちと反対の事を言ってしまいます。
天の邪鬼は、考えました。
「どうしたら気持ちを伝えられるだろう?」
天の邪鬼は思い付きました。
それは一年に一度のチャンスでした。
その日、天の邪鬼は座敷童の家に行きました。
「あれ、どうしたんだい?」
不思議そうに首を傾げた座敷童に天の邪鬼は言いました。
「いつも有り難くない!!」
座敷童は笑いました。
「こちらこそ」
四月一日、天の邪鬼の気持ちを伝える事が出来ました。
そうして、座敷童は嬉しそうに笑ってくれたのでした。
END
4月1日に書きました。
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