普通の小説
『僕の好きな人』
『僕の好きな人』
僕の好きな人は優しい。
いつも僕を抱きしめてくれる。
僕はママとパパがお空に行って、それからあの人の所に来た。
ママとパパと同じくらい、
僕はあの人が大好きなんだ。
でも、僕は家出した。
「一人身で子供を引き取るなんて。」
そう誰かが言っていたんだ。
あの人には僕がいたらだめらしい、だから僕は家出したんだ。
お空が真っ暗になって、人がいなくなった。
誰もいなくて急にガサガサ音がした。
怖くて、怖くて、
うずくまっていたら急に抱きしめられた。
「ばかっ!」
子供みたいに泣いて、僕をあの人が抱きしめた。
「誰が何と言おうと、私はあなたの事が大事なんだから…」
泣きながら抱きしめるあの人はとても暖かくて。
僕は新しいお母さんに抱き着いていて言った。
「僕もだいすき」
お家に帰る途中、
僕とお母さんは一緒に笑った。
END
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