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歌姫(オーストリア/甘)

菊の妹設定、ローデの恋人設定です。






見られた。
見られた!

どうしよう最悪だ。
よりによってローデに見られた……!





その日、私はお兄ちゃんと一緒に遊んでいた。

何をしてたかって、…………コスプレ。


お兄ちゃんはKAITO、私は初音のコスで。


それを見られた。ローデに。

その日はローデはたまたま近くに用事があって、少し私達のところによってみたらしくて。


ウィッグがなくて完コスじゃなかったのが余計恥ずかしい…!



私を見た瞬間、ローデ…石みたいになってた。

絶対誤解されてる。だってローデ、そのまま何も言わずに部屋出て行っちゃったし!


このままだとすごくギクシャクしちゃうかもしれない…。

そんなのやだよ…。

…確かローデ、今はまだ家の客間にいたはず。


とりあえず説明だけでもしてみよう。






ーーーーー




「ローデ…。」


「ああ、はい。何ですか?」




ダメだ。目を合わせてくれない。




「あ、あのね、あれはね……えっと…。」


「大丈夫です。私は何も見ておりません。」


「ちょ、ローデ!」



私は無理にローデの顔をこっちに向かせ、目を合わせた。



「違うの!あれは…えっと…コスプレって言うんだけど…。
別にあやしい事じゃないから!違うから!絶対違うから!!
写真とかも別に……あ、撮られてた。
変な道具とかは別に……ネギ持たされたんだっけ。

…でも違う!いかがわしくない!あやしくない!変な事じゃないからっっっ!!」




一息でそう言い切って肩で息をする私を、ローデは少し驚いたような顔で見ていた。

そして一つため息をついて、ローデは私に向き直った。




「お馬鹿さん。あの格好のどこが普通だと言うのです!
だいたい、何ですか?あの短いスカートは!はしたないですよ!」


「………ごめん。」


「あんな格好を見れば誰でも誤解するというものです!
貴女はどうしてああも無防備なのですか!もっと自重なさい!」


「……………はい。」



怒られちゃった…。

私がしょぼくれていると、ローデは私の頭を指で軽く小突いてきた。




「ちゃんと目を見て会話なさい。
大丈夫です、貴女にいかがわしい格好でいかがわしい事をするだけの度胸があるなんて思っておりませんから。」


「…それって誉めてる?けなしてる?」

「自分でお考えなさい。……ああ、それと…。」




ローデは途中で言葉を切って、顔だけ横を向けて続けた。



「……似合っておりましたよ。」


「……え?」




私が顔を上げると、ローデは真っ赤だった。




「ですから……あれは今度は私の為に着用なさいっ…お馬鹿さん…!」




そう言ったローデは私の頭を撫でてくれた。

多分、照れ隠しだ。
だってそのせいで、ローデの顔が見られなくなったし。




…でもたぶん、私も今は顔が赤いから



だから、返事はこのまましていいよね?



「………それじゃあ、次に着た時は…ローデの弾くピアノで歌わせてね?」


「…………っ!…もちろんです。」






私は貴方だけのボーカロイド






***歌姫***




テスト終了祝い。

なんだコイツ、結局gdgd(・ω・`)


数学と英語が、というか全部やばい。


ちなみに私は音痴です。




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あきゅろす。
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