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大事なのは、気持ちです。(日/甘裏)


「ねえねえ、撫子ちゃん!お兄さんの子供産まない?!」


鼻息荒くして撫子に何言ってるんですか、この人は。
子作りだなんて、そんな卑猥なこと!

それに撫子には子作りとはどういう事なのか教えていませんから、うっかり撫子が了承してしまうかもしれませんし、私はいつも撫子についていなくてはなりません。


「フランシスさん、撫子に変な事教えないでくださいね?」


そう言って撫子に気付かれないようにフランシスさんを睨みつければ、フランシスさんは一目散に逃げていく。
いつもいつもこの繰り返しで、いつになったらこの人は懲りてくれるのだろうか。

今日もいつも通りにこの後撫子と夕飯を作って……そのはずだった。

だったのに。


「お兄ちゃん。」

「どうしましたか、撫子?」

「子供ってどうやったら出来るの?」


いつかは聞かれると思っていた。
あれだけフランシスさんに子供がどうこう言われていれば、疑問に思っても不思議ではない事だ。

ああ、私はこの質問にどう答えればいいのだろうか。

私がこれに答えてしまえば、いつか撫子のそれは誰かに取られてしまうのだろう。

しかし、今私が答えなくてもいつかは知ってしまう時がくるのだろう。それならば…


ー私が奪ってしまえー


考えを押さえられなくなった私を止める物は何もなかった。


「………撫子。」

「な、何お兄ちゃん?」

「教えて差し上げますよ、子供の作り方…。」



ーーーーーー


その部屋にはぐちゃりぐちゃりという卑猥な水音が響き渡っていた。

撫子は最初こそ抵抗したものの、キスをして、愛していると囁けばあっという間に大人しくなった。

二人の結合部では、当然処女だった撫子の血と愛液が混ざり合っている。


「ふ、う…っ、お兄、ちゃん……!」

「…可愛いですよ、撫子。とても、とてもね。」

「んああっ!!」


撫子は初めてとは思えない程に敏感に反応して、奥を突けばきゅうきゅうと私自身の物を必死に締め付けてくる。
それに比例して私自身のそれが大きくなれば、撫子はさらに反応する。


「っは、すごくいいですよ、撫子…。」

「んやっ、言わなっで…!」


撫子の締め付けは徐々に強くなっていき、限界がもう近い事を私に知らせてくれた。
私もそれと同じく限界が近づいてきて、どんどん強く、速く、奥へとねじ込んでいく。


「お兄ちゃん、お兄、ちゃんっ……!」

「んっ、はっ…!」

「ひっ、ん、ふあああああっ!!」

「っ、くっ撫子…!」


一番奥を突いた時撫子の締め付けは最高潮に達して、撫子は大きく海老反る。
それと同時に私は撫子の中に白濁を流し込み
そして撫子の耳元でもう一度、愛していますと囁いた。



ーーーーーー


私は情事の後、撫子とどう接すればいいか分からずにいた。

あんな事をして、許してくれるとは思っていない。


「…すみませんでした、撫子…。」

「………………お兄ちゃん…謝らないで…。………あのね、私…お兄ちゃんの事、…好きだよ…。」


途切れ途切れにそう呟かれたその言葉に、私は耳を疑った。


「………撫子、それ、本気ですか…?!」

「…………うん…。……でも…、私達は兄妹だから…ずっとダメだと思ってた…。」

「……撫子…!」


顔を真っ赤にしてうつむく撫子。
私はそんな撫子を抱き寄せて、そっと囁く。




***大事なのは、気持ちです。***





初裏。




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