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実験開始(希/甘)


彼には謎が多い。
考えてる事も謎だし、謎な発言も多い。
そして謎な行動もする。

今だって、ソファーに座ってチョコ食べながら本読んでたら、どこから来たのかは知らないけど私の膝の上に頭を乗せてゴロゴロし始めた。

そんなところに頭を乗せて何が楽しいんだろう?
こっちとしては足がしんどいから止めてほしいんだけど。


「ヘラー。」


あれ、返事がない。
変に思ってヘラを見ると、ヘラは上を向いて目をつぶっていた。
寝てるのかな?

そう思ってヘラの髪を撫でてみると、ヘラはゆっくり目を開けた。


「おはよう、ヘラ。」

「………ん。」


ヘラはまた目を閉じようとする。

私は「寝るならベッドで寝てよー。」と言ってヘラを無理矢理起こした。

ヘラは眠そうに目をこすって私の隣に移動して、私のチョコを1つ口に含む。

私は本に視線を戻して、読書に集中する事にしたら、いつの間にかヘラも一緒に読んでたみたいで、途中で「めくるの、はやい。」と何度も手を止められた。

それから少したって、本を無事読み終わったから私は本を閉じて机の上に置いて伸びをした。


「あー、やっぱり読書はいいなあ…!」

「…そう。」


ヘラはそう言って1つあくびをして、眠たげにどこかを見ていた。

そして私がまだ残っていたチョコを1つ口に入れた時、いきなり「あっ。」と言って私の方をガン見してきた。


「ど、どうしたのヘラ?」


私が口にチョコを含んだままそう言えば、ヘラは私の横に手をついて言った。


「…知ってるか、撫子。チョコには、媚薬効果があるらしい。」

「っ?!?!」


ヘラが突然そんな事を言うものだから、私は思わずチョコを吹き出しそうになった。
それでむせていると、ヘラは「大丈夫?」と言って私の顔を覗き込んできた。
誰のせいだと思ってやがる。


「…ヘラ、突然変な事言わないでよー。」

「ごめん。」

「ていうか…それ、本当なの?」


私今まで生きてきた中でそんな話し聞いた事ないぞ?
そう聞けば、ヘラは「分からない。」と曖昧な事をいった。


「どこかで聞いたか、読んだか…。ガセかもしれないし、本当かもしれない。」


「何それ、はっきりしないな〜!」


私がそう言った瞬間、視界が反転して天井が見えた。

そして私の上にはヘラがおおいかぶさっていた。
両手を掴まれてるから離れる事もできない。


「………っ、ヘラ?!」

「……撫子。」


何、と言おうとした私の口にはチョコが放り込まれていた。







「分からないなら、俺達で試してみよう?」









***実験開始***


感度は、良好。




初ギリシャ!一時間くらいででけた。
チョコの媚薬効果については、私も本当かは知りません。
だから、へえ〜、くらいで読んでください。





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あきゅろす。
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