笑顔の花(端/切→甘)
夢主は戦争で負けて同盟組んでた大切な国(架空)を失ってしまった設定です。
傷ついた撫子。
我が輩は、こんな撫子をただ見ている事しかできないのであるか…!
我が輩が助けてやればよかったのだ。
あの国と撫子は親友であったのに。
もっと早く気付けていたら。
もっと早く、撫子の元に行ってやれていたら…!
こんな撫子は、見ないでもよかった筈なのだ…!!
悔しい、悔しい!
滅んでいくあの国を、ただ見ている事しかできなかった我が輩が悔しい…!
傷ついた撫子に、何もできない我が輩が、悔しい…!!
ああ、神よ。
我が輩は滅んでしまってもいいから、
だから、撫子のこの涙を止めてやる事はできぬのか…?
「……………撫子…。」
我が輩は、撫子のそばから離れたりしない、撫子が望む限り、ずっとそばに居てやる、……そう言ってやれたら、どんなに楽であろうか…。
撫子を、どれだけ癒せるだろうか…。
でも我が輩は、ただその名を呼んでやる事しかできぬ…。
「、…撫子。」
「…お、願い…!こない、でっ…!」
「撫子…。」
「貴方も、どうせっ、消えていって、しまうんでしょう…?私から、離れていってしまうんでしょう…?!」
「………そんな、事は…。」
ない、とは言い切れない。
我が輩だって、一つの国である。
戦争が起これば傷つくし、いつかは消えてしまうかもしれないのである。
だが、それでも…、
撫子のそばに居てやりたいのだ…。
「…撫子、我が輩は…。」
「止めて、止めてよ!私はもう何も失いたくないの…!だから、お願い………バッシュをこれ以上好きになって、…バッシュが消えてしまったら、私、は…!」
「…………泣くな、撫子……。」
「私……バッシュが消えちゃうなんて、嫌、だよ…!バッシュが、いなくなったら……私、滅んじゃうかもしれない…。消えちゃうかもしれない…!」
「っ、それは駄目である撫子!我が輩の為に滅ぶなど、馬鹿げた事をっ……!」
「だって、だって…!」
そっと我が輩の腕の中におさめた撫子は、細くて簡単に壊れてしまいそうで、そして、震えていた。
「……ならば、我が輩が危なくなったら撫子が助けに来てくれ。我が輩も、撫子が危なくなったら必ず助けにいくである。」
「……バッ、シュ…。」
「…もしも、いつか滅んでしまう時が来ても、その時は、一緒に果てるのである。」
「………うん…。」
「だから、撫子が居る限り我が輩も居る。我が輩が居る限り…撫子も、居てくれるであろう?」
「……………約束、だよ…?」
我が輩と撫子は目を合わせて、ゆっくりと、でもしっかりと小指をからめた。
「ああ、誓おう。撫子も…誓ってくれるか?」
「うん、勿論。私も…誓うよ。」
我が輩の胸に顔をうずめて、撫子ははにかみながら「ありがとう」と呟いて、
その頬に口ずければ、
そこには
***笑顔の花***
君と結んだ永遠の条約
えー…何でこんな意味不明なの書いたかといいますと…
神聖ローマのまるかいて地球(試聴)でマジ泣きしたからです。
ネタバレ?だから言わないけど、前奏聞いただけで涙でてきたよ…!
この気持ちをあえてバッシュで書いてみた(・ω・)/
ちびたりあのまるかいて地球もやばかったよ。
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