はい、仲直り(韓/ギャグ甘)
ヨンスの彼女で菊の妹設定だけど菊は話しにからまみません。
その日、世界に二人のケンカする声がこだましていた。
「バカ!何で分かってくれないの?!バカヨンス!!」
「なっ、バカとは何なんだぜ?!それじゃあお前はアホなんだぜ!!」
「アホってなによー?!アホはヨンスでしょー!!」
「俺はバカでもアホでもないんだぜ!!でもバカとアホの起源は俺!!」
ケンカの原因は二人以外にはわからない。
他の国々が気づいたらケンカは始まっていたのだ。
でも二人のすさまじい勢いにみんなが圧倒され、誰も仲裁にはいる者はいなかった。
それで今に至るのだが。
(はあ、これどうすればいいあるか…?)
みんな去っていったなかで、唯一残っていた耀は一つため息をついた。
(我もどっか行きてえよ…、でも…。)
耀には、こんな状態の撫子を放っておくなんて無理だった。
それに、忘れられないのだ。
菊が二人を見て「このまま二人が別れてしまえば、それは私にとって大きな利益です。」と言った時の声と、去り際のあの真っ黒な表情が。
思い出すだけで背筋がゾッとする。
このまま本当に二人が別れてしまえば、撫子の身が危ないし、菊が犯罪者になってしまうかもしれない。
だから二人をなんとかしたいのだが、さっきから会話と会話にまるで間がなくて、入るタイミングが全く掴めないのだ。
「だいたいヨンスはいつもそうじゃん!私は止めてほしいのに!」
「お前r「別に恥じる事はないんだぜ?!何でだめなんだぜ!!」
「おm「何でって、自分で考えてわかんないわけー?!」
「お「わかんないから言ってるんだぜ!分かってたら言ってないんだぜ?!」
「だからあんたはバカだって言わ「お前らああああ!いっぺん黙るよろしっ!!」」
「「何(ですか?)」」
二人は言葉がハモったのが気にいらなかったのか、また睨み合いを始めた。
「ちょっと、パクんないでよ!!」
「全ての言語の起源は俺!パクってるのは撫子なんだぜ!!」
耀は胃が痛くなるのを感じて、もう一つため息をついた。
「…………はあ。お前ら、そんなに一緒いたくねえなら、その姿勢だけでもどうにかするよろし。」
「「絶対いや(です。)」」
耀の言うその姿勢ってどんな姿勢かというと、背中合わせに座っているけど手はしっかり繋いでいる姿勢だ。
(何でその姿勢でそんなケンカができるあるか…?器用な連中あるな…。)
そう思っている間にもケンカはエスカレートしていく。
「ヨンスのバカ野郎!起源野郎!!」
「っ、何でお前はそうなんだぜ?!もっと可愛げのある事言うんだぜ!!」
「そうですね、私は可愛くありませんね!ハイハイごめんね?!」
「そういう事を言ってるんじゃないんだぜ!!物わかりの悪いやつは嫌いなんだぜっ!!」
ヨンスがそう言ったとたん撫子の表情が固まったかと思うと、すぐに眉がハの字に下がった。
「っ、わ、私だってあんたなんか大嫌いよーーっ!!うわあああああああああん!!」
ついに撫子が泣き出すと、ヨンスはオロオロワタワタしだした。
「うわあああああああああん!!」
「な、何でお前が泣くんだぜー?!お前が泣いたら、お、俺、だっ、て…………アイゴオオオオオオオオオ!!」
部屋に二つの不協和音が広がって、耀は思わず耳をふさいだ。
(むちゃくちゃうるせえある…!!)
「ふえ、ふええ、な、何でヨンスが泣いてんよおおおお!」
「だって、撫子が泣いてる、意味が全く、わかんないんだぜーーーっ!!」
「そ、れはっ、ヨンスがっ、ひっく、私の事嫌いって言うからっ」
「俺だって、撫子に嫌いって言われて、傷ついた、ん、だぜっ!!」
「私のはっ、いいの!嘘、だもんっ!!」
「俺の、だって、嘘なんだぜっ!!」
いつの間にか背中合わせだったはずの二人は向かい合っていた。
「撫子……。」
「ヨンス……。」
「「大好き(なんだぜ)ーーーっ!!!」
その後二人は泣きながらハグして、ヨンスが撫子の頬にそっとキスをした。
***はい、仲直り***
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