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「ジールさん…」
複雑そうな顔でチアキはジールに振り向いた。
「ん〜?」
ジールはとことことアオイの傍によると暫く考えてから、もう一度チアキの方へと向く。
「まぁ…とりあえず、さ。君はもう寝れば、役たたずなチ〜アキちゃん?」
「……っ」
「ああ、それとも何?またアオイ様にぶたれたいわけ〜?好きだねそういうの」
「違っ…!」
チアキはきいっとジールを睨んだが、少しの間をおいてまた顔を俯かせた。
「………ごめんなさい…」
チアキは泣きそうになるのをこらえながら二人の横を過ぎ去る。
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