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「…お前はおれの味方か、それとも、あいつの味方か、…どっちの立場にいるのかもう一度考え直すんだな。」


ぱっと手を離した、何事もなかったようにアオイは去っていく。


「げほっ、げほっ…ぅっ」


むせるジールはその場にしゃがみこんだ。


「げほっ…っ――……はぁ、はあー…」


今のアオイは気に入らなければ相手がどんな奴でも殺す。


そうわかっていたが、いざ自分にその牙が向くとつらいな、とジールは思いながらも、反撃できない自分に笑った。



「ジールさん…?」


はっ

後ろに振りかえるとチアキが眉をひそめながらジールを見ていた。


「…なに、のぞき見?趣味悪いね、ちあきちゃん」

「…今の……アオイさん…」

「わかっていたんでしょ?俺は話したはずだよ。あいつは心を売ったんだ。だから、何にも感じない。俺だって殺される。これは時間の問題なんだよ」

「……」


チアキは何も言わず、ジールの腕を引っ張った。


自分の寝る場所に招くと、「ここで待ってて」といって部屋を出て行った。

ジールは一体何をするつもりか分からないまま、とりあえずすることもないので言われたとおりに待ってみた。


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あきゅろす。
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