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「チアキちゃんって、本当に何者?そこら辺にいるような種族じゃないよね?」

「どうだかな…」

「アオイは一体どうするつもりなの?街について、もしチアキちゃんの素性が分かっ

たとしたら、向こうに手渡すつもりでいるわけ?」

「ああ…」

「それでいいの?」


ジールは真剣な目つきだ。
アオイは目を背け、立ち上がると、腰に構える剣を握る。


「俺には俺の目的がある。俺は探さなきゃいけない。それは命を何度も捨てるような、危険な道渡りでしかない、旅だ。…そんなのに、チアキを連れて行けるはずなんてないだろ?」

「本当は、連れて行きたいんでしょ?」

「……まさか」

「うそつき」


ジールは冷ややかに言った。
その場の空気が凍りついたようにアオイは黙る。


「違うくせに」


ジールはもう一度言った。


「お前…随分とチアキに肩入れしているな?」

「べつにー…ただ、いつまでたっても嘘をつき続けるお前さんを見ていられないだけだよ〜」

「嘘ねぇ…?」



アオイは苦笑した。



「もたもたしているうちに、誰かがもらってっちゃうかもよ〜?チアキちゃんを、さ」



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あきゅろす。
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