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「お…、重いからいいっ」

「おい、ジール。荷物もて」

「チアキちゃんなら喜んで!」

「この屑っ」


げしりとジールの頭に荷物を落とした。

重い物が敷き詰められているので、頭に落下したときものすごい音が聞こえた。


「わ…私、大丈夫だから!」

「あ、そう」


とはいいつつ、チアキを下さない。


「ジールさんにも迷惑かけて悪いよ!」

「知るか」


トクン、


あせり、チアキはアオイの腕から降りようと体を動かすが、腰にまわされた腕はそう簡単に彼女を逃がさなかった。


「私、全然平気なんだよ?」

「…いたいんだろ、傷」


ぼそり、小声でチアキに言うと、彼女は最初驚いた顔をしたが、しばらくして暴れることをやめた。

チアキはアオイの表情を窺ってみる。





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あきゅろす。
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