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揺れる瞳。

震わせる白い身体。


そんなチアキに男は、首筋に吸い付いたり、なめ回したりして弄ぶ。



チアキは、ぬるりと男の唾液が自分の身体を汚していく度に、顔を歪めた。

それと同時に目眩や吐き気があらわれてくる。



「……やめっ…、て」

「まだ駄目だ。これからが本当のお楽しみなんだよ」

「……っ!」


男はさらにエスカレートをかけて、そのままワンピースの下から手をいれ始めた。



冷たい男の指先が少女の身体を震わせる。




チアキは目をつむり、唇を強くかんだ。


そして声にならない叫びを上げる。





いやだ。



いやだ…!



だれか…、

だれか……!




――――――助けて!!!








すると突然部屋の外で、大きな悲鳴と物が壊れる音がした。


「何事だ!?」


――ビュウウッ、ドガアアアンッ!!


男は体を起こし、扉を見た。


すると、一陣の風が分厚い扉をいとも容易く跳ね飛ばし、ぽっかりと空いた壁の向こう側から青年が姿を現した。

そして、つかつかと部屋に踏みはいる。


室内だというのに、風は彼の廻りに纏って、次の指示を待っているようだった。


ギラリ。

その吹き荒れる風の中で、赤い光が輝いた。


それは瞳だ。

青年の瞳は鮮血の様に紅く燃え上がる様な色に染まっていた。


「邪魔だ下衆、消えろ」




その赤い瞳がチアキに跨がる男に向く。

強烈な圧力をかけられて、男は言葉を失った。


まるで鬼睨まれてしまったような光景だった。




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あきゅろす。
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