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酷い過去の出来事。

嘆きの歴史。


あの頃の私なら何もかも捨ててしまう事が上手になっていっただろう。

そして、そんな私を皆は哀れみで見てくれるんだろう。


でも、違ったよ。

こんなにも諦めていたはずの未来が、色鮮やかに再び蘇ったんだ。



まるで凍りついてしまった時計の針が再び動き出すように。


この心という針が再び刻み始めたんだ、確かな時を。




そして、自信を持って。

私はまた微笑んでいられる。




もう苦しくなんかない。




だって


呼んでくれた。



「チアキ」



私を助けてくれた。



「大丈夫、傍にいてやるから」



アオイさんがいてくれたから私はまた笑うことが出来たんだ。




こんな事で泣くかよ普通?



そう言いながら泣き止むまで傍に居てくれて、頭をなで回してくれて、微笑んでくれて。



私は最高に幸せ者だった。



貴方は私の青空だった。



この人についていけば、見えてくる気がした。



広い世界が、
進むべき道が、
考えるべきことが、



―――そして生きる理由が。



ズタズタにされた筈なのにまた期待をしてしまいたくなる、その心も。




全部貴方がくれたもの。



全部貴方が教えてくれたもの。



優しさが鼓動に変わり、鼓動がメロディーに変わり、メロディーは私の心を照らす。



貴方がいなくちゃ歌えない。

貴方がいなくちゃ生きれない。



本当は貴方にもう一度会いたい。


そして呼んで欲しい。





私の名前をもう一度、貴方に。


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あきゅろす。
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