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「…っち、気持ち悪いんだよっ!」
いつもジールの野郎は媚を売るとまでは言わないが、俺のすることに文句を言わず、むしろ一緒に楽しんでいるように思えた。
でも、あいつはチアキの事になると、なにか後ろめたさを感じ、黙りこんでいる。
本当は知っていた。
アイツはあのちび女が気になって仕方がないんだと。
ふと顔をあげる。
気が付いたら自分はあのチビ女を売ってやった館の近くにいることに気がついた。
こんな廃れた村の中で、立派にそびえたつこの館はどうみても犯罪の匂いがぷんぷんする。でも俺はわかっていてあのチビ女を売りつけた。
あいつは今、どんな思いで、どんなことをされているのだろうか。どんな声で啼いているのだろうか。
「……ちょっくら覗くか」
ただの好奇心で館の裏に回り、明かりのついた部屋を探してみる。
一番端の方にカーテン越しだけれどうっすらと光が洩れているのに気づき、風の力を使って、上へと上昇した。
ベランダの端に気づかれぬよう降り立った。
ちらりと、カーテンの隙間からのぞいてみる。
「綺麗な白い肌なのに。所々ひどいあざがある。もったいないね…」
館の主の声が聞こえた。
見えにくいが、あいつはチアキにまたがって、首筋をなめとっているようだった。男と見比べると、やはりあのチビ女はきゃしゃな体をしているんだとその時ようやく知った。
まだ行為はまだはじめたばかりで、ちび女の服がすこし乱れているだけなので複雑な顔でその様子を眺めてみる。
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