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:..*...Long Dream...*..:
夜叉一族
あたしに訪れたのは
いつ終わるか分からない暗黒の闇。


手を伸ばせば何か冷たく硬い壁にあたる。


こんなに暗闇が怖いなんて・・・
知りもしなっかた。


ねぇ、


あたしはいつまでここにいればいいの?
いつになれば、
この暗闇はあたしの前から消えてくれるの?


いくら声を出したって返ってくるのは
静寂だけ。


ねぇ、
あたし怖いよ。








時を越える想い
〜夜叉一族〜







「サソリの旦那ぁ〜。待たせたなぁ〜。うん!!」


デイダラが右手を頭より高い位置で左右に振っている。


「テメェはいつもいつも遅いんだよ。」


サソリは眉間に深いシワを浮かべながら言った。


「ヘヘヘッ!!わりぃわりぃ!さっ、行こうぜ!うん!」


「あぁ・・・。」


そうして二人は歩き始めた。
30分程度歩いたところでデイダラがサソリに質問した。


「あぁ〜。そういえば旦那。今日の任務は何なんだい?うん」


「あぁ。まだ話してなかったな。
今回の任務は、変な遺跡が見つかった、
その遺跡が何の遺跡か調べて来いって任務だ。」


「かぁー。また、しょうもねぇ任務だなぁ。うん」


そこから会話は無くなった。
そしてその頃からデイダラは今朝の夢のことを思い出していた。


「(そういえば、さっき見た夢ン中で銀髪の女の
言ってる事一言だけ聞こえたんだけどなぁ〜。
何だったかなぁ。

・・・そういえば
銀髪の女すげぇキレイだったなぁ。へへへっ・・・

じゃねぇや!!え〜と、何だったかなぁ。確か・・・
いや・・・ダメだ思いだせねぇや。
・・・あ、そうだ夜叉一族だ!!

確かあの女夜叉一族って言ってたんだ!!うん!!
間違いねぇ!!・・・でも、夜叉一族って何だ?

・・・旦那なら知ってるかもしれねぇ。聴いてみるか。」


デイダラは「よしっ!!」と意気込むと目をキラキラと
輝かせながらサソリに問いかけた。


「な、なぁ!!サソリの旦那!!」


「ンだよ。テメェはいちいちうるせぇなぁ。」


サソリは怒り口調でデイダラに言った。


「旦那って、『夜叉一族』って知ってるか?うん」


「ハァ?夜叉一族?」


「やっぱ、旦那も知んねぇか。う〜ん」


「ハァ!?何言ってんだよテメェは。
夜叉一族の事知らねぇ方がおかしぃんだよ。」


「えっ?オイラ今朝初めて夜叉一族ってきいたんだけど。うん」


「今朝?オレはテメェに何も言ってねぇぜ。」


「あぁ〜、違う違う。
夢ン中で銀髪の女が言ってたんだ。うん」


「銀髪の女ァ?」


「うん。あっ、夜叉一族の事教えてくれよ。うん」


「・・・、人クグツだぜ・・・。」


「・・・それどーゆー意味だよっ!?うん!?」


サソリは少し不機嫌そうな顔で話し始めた。


「夜叉一族ってのは伝説とも云える吸血鬼一族の事だ。
ま、
80年以上も前に違う一族に皆殺しにされたけどな。」


「皆殺しィ?しかも、吸血鬼一族?
ンなの有り得るわけねぇよ。

旦那いくらオイラが
夜叉一族の事知らねぇえからって
ウソはいけねぇぜ。ウソは。うん」


「ウソじゃねぇよ。実際に存在したんだ。」


「・・・でも、吸血鬼っていったら
太陽の光を浴びたら灰になって死んじまう架空の生き物だろ?
やっぱ、ありえねぇよ。うん」


「オレだって最初は信じてなかったさ。けどな、
今この世に絶対に無くちゃいけねぇ医療忍術は
その夜叉一族のたった一人の姫
『夜叉 神楽』
が開発したんだ。」


「だったら・・・その神楽って女も陽に当たったら
陽にあたったら灰になって死んじまうっていう吸血鬼ってことか・・・うん」


「いや・・・違う。夜叉神楽だけは
夜叉一族を滅ぼした一族とのハーフだったんだ。
だから、
陽にあたっても消えやしねぇ・・・らしいぜ。」


「なんか・・・皮肉だな。そういや、
その夜叉一族を滅ぼした一族って
どこの一族ってどこの一族だったんだ?うん」


「あぁ〜、・・・・・・うちは一族だ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


うちは一族の名を聞いたデイダラは、
眉間に深いシワを作った。


「・・・それと、
夜叉神楽は白夜叉だったんだ。」


「白夜叉ァ?・・・白夜叉って何なんだよ。
余計わけわかんねぇぞ。うん」


「・・・夜叉一族はみんな金髪で写輪眼みてぇな赤眼なんだ。
けど、夜叉神楽は、
銀髪で銀色の眼をしてたんだ。」


「なんで、ソイツだけが?うん?」


「うちはとのハーフだからだろ?」


「・・・何で、よりによってうちはとのハーフなんだよ。うん」


「夜叉一族は男だけの一族だった。・・・らしい。
だから、夜叉一族には女が一人もいなかったんだ。
しかも、
夜叉一族は地下に住んでいて夜ぐらいしか
外に出なかったんだ。・・・らしい。」







あとがき

軽く銀魂入ったよね?・・・うん
え?
軽くじゃない?

そこは
大目に見てくださいよ。


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あきゅろす。
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