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:..*...Long Dream...*..:
ゆめ
あたし
きっと貴方のことを待ち続けるよ
だって・・・


約束したからもん・・・


必ず待つって
あなたと・・・


あたし
待ってるから


いつまでも







時を越える想い
〜ゆめ〜










「本当にオイラの事見つめに来たわけじゃ
 ないだろ?うん?」


サソリは懐に手を差し込むとキランと
不気味に光る刀が顔を覗かせた。


「ヒギッ!!」


デイダラは少し赤らめた顔を一瞬にして真っ青に変えた。


「スイマセン。何でも無いデス。・・・うん。
 いえ・・・ハイ。
 だから、刀だけは懐に納めてください。」


今デイダラは土下座のような形で頭を下げている。


「フンッ。」


サソリは眉間に深いシワを残したまま
少し覗かせていた刀を懐に引っ込めた。


「・・・任務だ。」


「えっ?また任務か?この頃任務続きじゃねぇかよサソリの旦那。うん。」


デイダラはヒョイッと頭を上げると文句を垂れた。


「そんなのオレが知るかよ。昼間にはこのアジトをでるから、
それまでに準備をしておけ。」


そういい残すとサソリは辺りの景色と同化している
穴の開いた洞窟に入って行った。


「ハァー。また任務かよ。めんどくせぇなぁー。うん」


デイダラはサソリの気配が完全に無くなったのを確認してから
また文句を垂れた。
まぁ、デイダラがこう言うのも無理は無い。
この1ヶ月ほぼ毎日任務続きで昨日だって日付が変わる頃に
任務を終えて近くにあったこのアジトに来たところだった。


「アジトん中入って一眠りするか。うん」


デイダラはそう言い残すとアジトの中に入って行った。


確実に過ぎていく時の中でデイダラはいつの間にか
深い眠りについていた。


そのうち、デイダラは夢を見た。


とても幸せな夢だった。その夢は・・・、
デイダラが暁に入る前の夢ではなく、
暁に入った後の夢でもなかった。
ただ、銀髪をした眼の保養とも言える程若くも美しい女性と
金髪をした若い男二人が何か楽しげに話しているだけの夢だった。
でもデイダラにはとても幸せそうに見えた。


そのうち夢は終わった。


「---ラ。--ダラ。デイダラ----っ!!!ー・・・・・。」


アジトの中は静かなままだ。デイダラの名を呼ぶ声以外は
静かな寝息が聞こえてくるぐらいだった。


「・・・ほぉう。いい度胸じゃねーか、デイダラ。
このオレがわざわざ起こしに来てやったのによ。
・・・死ねっ!!! 」


グサッ!!!!..............。


デイダラの額目掛けてまたさっきの刀が府深々と差し込まれた。


「どわぁはっ!!」


デイダラは飛び起きた。
またデイダラは間一髪サソリの攻撃を避けたのであった。
デイダラは無意識のうちに避けていたため
確実にサソリの怨みを買っていたのは間違いない。


「チィッ!!糞デイダラァ〜。」


デイダラには聞こえていなかったようだ。


「(何なんだ〜?さっきの夢は。だいたい楽しそうに
話してるくせに何で何にも聞こえてこねぇんだよ・・・。)うん」


「なぁにが、『うん』だよ。馬鹿ダラがよ〜。」


「うん?なんだサソリの旦那じゃねぇかよ。
一体どうしたんだ・・・ィィぃぃいいいいイイッ!!?
だ、旦那何でオイラが頭置いてた所に刀が刺さってンだよっ!?うん!?」


デイダラはさっきサソリがデイダラを殺そうと刀を深々と差し込んだ
所にガタガタと震えながら指を差して言った。


「あぁ?・・・あぁこれか?これはなぁ、
お前が幸せそうな顔して寝てたからついムカついちまってよ、
この顔に毒刀刺したらどうゆうイイ顔になるかみたくてよぉぉ。」


サソリは不適な笑みを浮かべて言った。


「(オイラ今起きてなかったら完全に殺されてた・・・。
アートにされてた・・・しかも、毒刀で!!うん
てゆうか何ですか、旦那サドですか、サディストですか、
サディズムですかぁー!?・・・うん」


デイダラは顔を青ざめながら同じ意味の言葉を心の中で連呼していた。


「はぁ。さっさと準備しろ。もう昼だ・・・オレは外にいるぞ。」


サソリはアジトの外へ出て行った。


デイダラはサソリの気配が無くなったのを確認してからまた馬鹿な言葉を放った。


「・・・旦那も素直じゃねぇーなぁ。うん」

さっきの事をもう忘れたのだろうか。
デイダラはポーチにできるだけの粘土を詰め込み早々とアジトをあとにした。


外には陽が高くなった空を見つめるサソリがいた。








あとがき

まぁた
プロローグ的な感じだよね・・・コレ
次から
もうちょい長く書くよう
努力します。

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