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:..*...Long Dream...*..:
金髪と赤髪
「必ず・・・、いつか必ずオレがお前を迎えに来る。
だから・・・、
だから、少しの間待っていてくれないか?」


「・・・あたしは、
 いつまでもあなたを待つよ。
 必ず来てくれるって信じてるから。」


「すまない・・・。
 次お前が眼を覚ます時は、皆がお前を
 認める世界にしててやるから。
 ・・・もう時間だ。
 少しの間おやすみ。
 

・・・神楽・・・。」








時を越える想い
〜金髪と赤髪〜







「はぁ〜、キレイなそらだなぁ〜。うん」


そう言い放った金髪の少年は雲一つ無い暁の空を
ただ、見つめながら原っぱに寝そべっていた。


「なぁに、朝っぱらから大声出してんだ。
 テメェは。」


金髪の少年の後ろから声がした。
そこには、赤髪をしたまだ、幼気が残る
顔をした少年が呆れた顔をしながら
金髪の少年に向かって言葉を放った。


「あぁ?...なんだ、サソリの旦那じゃねぇか。
 いつからいたんだい?うん」


「なんだじゃねぇんだよ。間抜けが。オレは
 さっきからずっとここにいただろうが。
 糞デイダラ。テメェはソレでも忍か。」


サソリと呼ばれた赤髪の少年は
見事な毒舌っぷりを放った。


「相っ変わらず言葉がわりぃんだな。旦那は。
 ん?さっきからずっと...ってことは
 旦那ずぅっと、オイラの事見つめてたのか?
 へへへっ!!
何か照れるじゃねぇーか。うん」


デイダラと呼ばれた金髪の少年はサソリに
向かって少しバカにするような口調で言った。



グサッッッ!!!........................。



デイダラが寝そべっていた地面へ向かって
どこから出したのか刃渡り60センチはある
刀でサソリが勢い良く深々と差し込んだ。


「チィ。惜しかったなぁ。
 あと少しで額のド真ん中に
 命中したのになぁぁぁぁ〜クククククク。」


サソリはその顔に不適な笑みを浮かべながら
殺気を立ち込めていた。 すると、
地面に深々と差し込んだ刀を不適な笑みを
浮かべたまま地面から抜き取ると
その刀を持ちなおした。


「チョチョチョちょい待ってくれ旦那っ!!
さ、さっきの冗談!!冗談に決まってンだろっ!?
旦那っ!!うん!!」


サソリの攻撃から間一髪逃げ出したデイダラは
地面に尻をついたまま両手をバタバタと
左右に振りながら青ざめた顔をして
サソリに向かって必死に弁解をしていた。


サソリは刀を懐に仕舞い込み
殺気を込めた鋭い眼差しでデイダラを
睨み付けた。


「チィ。あ"〜ぁ"。
 せっかく仕込みを組まなくても両手に
 気持ちわりぃ口がついた人傀儡の
 材料が手に入るとこだったのによぉ〜。」


「(やべぇよ。旦那マジにオイラのこと
 人傀儡にするつもりの眼だったぜ
 .....今のは。うん)」


デイダラはやっと死の危機からの解放で
一先ず安心した。


「あっ。そういえば
 何か用かい?旦那。うん?」


デイダラはさっきの死の危機の事を
すっかり忘れたような口調で
サソリに問いかけた。


「はぁ?」


「はぁ?って、
 用があったからオイラのとこ来たんだろ?
 まさか、
 本当にオイラのこと見つめに来た
 わけじゃないだろ?うん」



                To Be Continued.





あとがき

なんかごめんなさい。
一話っつーより
プロローグ的な感じに
なってしまいました。





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