花園・風紀委員!
理事長命令
仕事を終わらせ寮に帰り、いつもの3人で夕食を取った後。
ケータイのメモリから「由里香さん」を呼び出し、電話をかけた。
プルルルルップルルル
『もしもし?レンちゃん?』
「その呼び方やめてください」
『えぇぇ?可愛いじゃなぁい、“レンちゃん”』
…きっと、この呼び名を訂正することは一生できないだろう。
「ハァ…本題入っていいですか」
『なぁにぃ?生徒会との共同行事の拒否は受け付けないわよぉ』
「…いきなり希望を潰さないでください」
アオの予言(?)が現実に…。
『だってぇ。風紀と生徒会が仲良くなったら楽しくなぁい?』
「全然。むしろ3年の機嫌が悪くなってハラハラします」
『ふふっ。腐女子としては最高のシチュエーションだわぁvV』
…ついていけない。
「…仕事進まない気がする」
『あら逆よぉ。お互いに競い合うから早く終わるわぁ』
「賢いんだか計算高いんだか…」
『ふふ腐vVあ、明日また、生徒会補佐の子が入るからぁ。その子はまだまともだし編入生だから、中立に立ってくれると思うわぁ』
編入生?
「編入生なんていたんですか?」
『いたわよぉ。まぁ去年の編入生であるレンちゃん満点だったもねぇ。今年の子は500点中498点だったのぉ。1年と3年ではけっこう盛り上がったのよぉ?2年はレンちゃんの魅力がわかってないから、“またハズレなんだろうな”的な雰囲気でねぇ』
「オレに魅力なんてないですよ」
すると、由里香さんは『無自覚…萌えるー!!』なんて叫んでた。
意味がわからん…。
[*前へ]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!