花園・風紀委員!
組分け
エレベータ正面、824号室の扉にカードキーを差し込む。
これは去年と同じカードだ。財布・学生証も兼用している。
だが部屋が変わるため、ついさっきデータの更新をしてもらったばかりだ。
玄関の扉を開け、中に入る。
靴がなく電気もついていない。
同室者はまだ来ていないらしい。
廊下に出て、ネームプレートを確認する。
“S組 更科緋蓮”
の下に、
“B組 沼屋壱”
と書いてある。
あ、ちなみにうちの学校は、各学年S・A・B・C・D・E組の6クラスで構成されてる。
S組は学力・体力・家柄(特待生←オレは一般人なので学力・体力のみ)が上位のやつ40人。A〜Eは 52人ずつで、A組は学力+家柄、B組は体力+家柄、C組はA組の下位52人、D組はB組の下位52人、E組は――――それ以下の、どうしようもないやつらだ。
ということは、同室者はちょっと頭がいい体力バカ。
――なんて事に頭がまわるわけがなく。
「…沼屋…だと…?」
オレは暫の間、廊下で固まっていた。
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