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20万打記念リクエスト小説

(凛さま、名前無記入他リクエスト、健気タロー反抗からの仲直り。+名前無記入さまリクエストのタロタマとご主人様の甘々も入ってます。後半はえろ注意です。)

桜庭のマンションには、使っていない部屋がいくつかあった。
入り口の廊下の側にある六畳の和室がその中の一つである。
タローとタマの衣装部屋になっていたのだが、タローが学校に行く事が決まってすぐ、そこをタローの部屋として改造したのである。

大きめの窓のそばには勉強机。音楽を聞くためのコンポと、飲み物が入っている小さな冷蔵庫があるだけのシンプルな部屋だ。
タローは自分の部屋が出来たと大喜びしていたし、タマも自分の事のように嬉しそうにしていたので、桜庭はいい仕事をしたと満足していた。

・・・が、最近、タローはその部屋に篭もることが増えた。
今日もそうだ。
珍しく桜庭の帰りが早く、一緒に飯を食べて、少しのんびりして風呂にでも入れて一発やるか、と思っていたのに。
晩御飯を食べて早々、タローはそさくさと部屋に舞い戻ってしまったのである。
タマに聞いてみると、最近はいつもこんな感じだという。

タマの話を聞いたあと、持っていたロックのウイスキーを煽り、桜庭はやおら立ち上がってタローの部屋に向かった。
桜庭の後ろを、少し不安げな様子のタマが着いてくる。
ドアには鍵がついており、桜庭でさえ今のところそれを開けることは出来ない。仕方がないので、ドア越しに質問を投げかけてみる。

学校でなにかあったのかと聞くと、違うという。
じゃあ部屋から出ろと言うと、嫌だという。
セックスをシたくないのかと聞くと、そうではないという返事があった。
じゃあなぜ部屋に篭もるのだと聞くと、返事が途切れた。
桜庭のあまり丈夫ではない堪忍袋の緒が切れるのは、仕方がない事なのであった。

「・・・タロー、お仕置きだ。すぐにここを開けたら、多少は加減してやる。」
『えっ、いきなり!?待ってよっ。』
「待たん。早くしろ。」
『そんな理不尽なっ!待って、むりやり開けちゃダメだから!』
ばたばた、ガタガタと何かを隠すような音が聞こえる。
「・・・タマ、マイナスドライバー持って来い。」
隣に立っているタマに小声で話かけると、小声で返事が帰ってきた。
「へ?何に使うの?」
「いいから持って来い。タローとセックスしたくねえのか?」
「したいっ!」
タマも随分とたまっているらしい。なるほど、桜庭が早い時間に帰ってこれたのは、およそ3週間ぶりだったのだ。二人ではするなと言いつけてあるので、律儀に約束を守っていたらしい。
もっとも、タローが飯の後に部屋に篭っているとなると、することも出来ないだろうが。
素早くドライバーを取りに行くタマを見送り、桜庭は再びドアに声をかけた。
「タロー、何隠してやがる。早く開けろ。」
『やっ、なななな、何も隠してないっ!ちょ、ちょっとまって!』
慌て方が怪しすぎる。
「あ?そんな態度で俺が騙されると思ったか。」
『だっ、だって俺にもプ、プライドがっ!』
「・・・何を言っている。・・・もしかして、プライバシーの事か?」
『そう、それ!だからダメ!今ここ開けたら、俺、ご主人様のこと嫌いになるから!』

タローがそう叫んだと同時に、ドライバーを持ったタマが帰ってきた。
何があったのかと首を傾げるタマに、桜庭はいっそ優しく微笑む。
「・・・ご主人様?どうしたの?何かあったの?」
「いや、流石タロー。いい度胸してると思ってな。」
「ふーん?」
「今日は朝までやるぞ。タマもそのつもりでいろ。」
「まじ?俺、青木に入れていい?」
「ああ。何なら2本入れるか。」
「うひょー!」
テンションの上がったタマからドライバーを受け取り、慣れた手付きで素早くドアノブを外す。

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