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人物史
張飛 翼徳パート3
三国志演義における張飛

『身長八尺、豹のようなゴツゴツした頭にグリグリの目玉、エラが張った顎には虎髭、声は雷のようで、勢いは暴れ馬のよう』と表わされる容姿に、一丈八尺(4メートル近く)の鋼矛・『蛇矛』を自在に振るって戦場を縦横無尽に駆ける武勇を誇る武将として描かれています。
吉川英治の三国志では、黄巾賊に追われる劉備と初対面し黄巾賊から劉備を救ったところから始まります。

三國志演義における張飛は、劉備の君子ぶりをアピールするために、粗暴な役回りを押しつけられている部分が多く、黄巾の乱の後、劉備が県尉と言う低い役職が不満で督郵(とくゆう)を鞭で打ったことがありますが、演義では、聖人君子である劉備のイメージを崩さない為に、劉備に賄賂を要求した督郵を、張飛が乱暴したことにされています。

若い頃は、戦場では蛮勇を振るうものの、戦の後の宴席では酒にまかせて暴力を振るった為に、部下達に信頼されていない情景が描かれています。その中でも有名なのはは、劉備が袁術を攻める為に軍勢を出した時、その留守役として下ヒを守っていた際に起こった事件です。泥酔した隙をつかれ、呂布とその軍師の陳宮の計略にひっかかり、部下に反乱され、主君である劉備の妻子を城もろともに奪われ、曹操の下に身一つで転がり込む原因を作ったりしています。

呂布滅亡後は、曹操と不仲になり徐州に攻め入ってきた曹操部下の劉岱に対し合戦をする前に張飛軍が兵の士気を上げるために酒盛りをしますが、途中で張飛が暴れ部下に暴行し部下が劉岱の元へ逃亡し劉岱に張飛軍の内情を密告します。しかし、これは張飛の策であり張飛の部下の密告を信用したまま攻めてきた劉岱軍の裏をかいた攻撃をし劉岱を捕らえたこともあります。


官渡の戦いの後には、山賊にまで成り下がり、劉備のもとに戻ろうと合流を望む関羽を裏切り者呼ばわりして襲いかかるなど、血の気が多く、短慮な所も見せています。


劉備が諸葛亮を迎えた時には、劉備が自分と彼を『水と魚のようなもの』(水魚の交わり)と例えた事に嫉妬をしてしまい、後に諸葛亮が采配を振るうことになった時には、関羽とともに反発しています。しかし、采配が見事に的中すると、手のひらを返したように今度は諸葛亮をベタ褒めして信頼をよせる様にになります。良い意味での裏表が無くい人間として描かれています。



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