支えとなれるモノ
ふと気配の大きくなった名前を見ると名前が隣ですやすやと寝ていた。話を中断せざる得ないことに少しムッとしたが自然体な名前を見れて嬉しかった。
私が名前の横に座り不安定な体を支えてやると名前は私の肩に頭を乗せた。名前の無意識な行動に私はやはり名前にも支える人物が必要なんだと感じた。
だが幸せな時間ほど早く終わるものだ。
「6年ろ組の体育委員長七松小平太先輩」
「…なんだ5年ろ組の生物委員竹谷八左衛門」
私は話しかけてきた竹谷に一睨みきかせたあと返事をする。
「そいつ借りてもいいですか」
竹谷が指を向けたのは名前だった。
「こいつにいったいなんの用だ」
「リンチなんて考えてませんよ…」
横に名前が寝ているため殺気は出せなかったがクナイをチラつかせてやったらビビっていた。
リンチでないことなんか最初から分かっていたが私の幸せを邪魔するものは許せないただそれだけだった。
「ちゃんと理由を話せ」
そういうと竹谷は素直に理由を語った。
大切なもの
(守るには彼の協力が必要で)(私にはどうしようもできないという)(さみしさに包まれる)
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