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短篇
リターン魔-3
再び牢屋へと叩き込まれた時には、狼人型の身体には更に変化が施されている。僅かにだけ残っていた装備品は全てが引き裂かれてしまって、完全な全裸を晒していた。
全身に、とりわけ下半身には零れ落ちた精液とどれだけの人数に使われたのか白色の毛皮にくっきりと残る様に炭で描かれている。五十回程の回数使い込まれ、下半身のみを通り越して全身に固まった精液がドロドロに汚れている。

「ぁ……あぁ……ぁ………」

意識だけは辛うじて残っているが、使い尽くされ、犯し抜かれた身体を上下させる。呼吸をする度に口にも鼻の奥にも逆流した精液の匂いが呼吸をする度に感じ取り、びくびくと細かに身体を疼かせた。
完全に空っぽになっている様に震える睾丸がずきずきと響き渡り、全身の倦怠感と共に卑猥に肉が盛り上がり、精液の残滓を吐き出しながらひくひくと何も意識せずとも震えているのが分かる。
見張りは誰一人として存在しない、既にこの場で狼人型を確保するのに、牢屋に嵌まった鉄格子さえも必要なくなっている。

「ぐぁ…ぁ……こ、んな……っ……」

狼人の腕から胸にかけて、蜘蛛の巣めいた形状の紫色の魔法陣が毛皮に絡み付く様に刻み付けられている。心臓を直接絡め取る様に刻まれた。挑戦に失敗した敗者であり、奴隷の烙印として呪術師によって刻まれたのである。
魔王軍の拠点の中から逃げられず、近場に存在する魔人達の任意によって心臓を握り潰される様な地獄めいた苦痛を味わう事になる。幹部格から一兵卒に至るまで誰にでも使用可能。合わせて回復力の増加、自殺の防止まで含んでいる。その上で肉体の変化は治療されない。
現に普通であるならば痛みに咽び泣いていた筈の尻孔の炎症までも既に癒えており、記憶の中での苦痛までもが快楽の入り混じった甘い刺激として記憶に残りつつある。精力の増進効果も言うまでもなく、空になった玉袋は既に確かな重量と熱気を帯びている。あれだけ吐き出したというのに。

小さく呻き声を上げ、ほんの数日前まではありふれた戦士の肉体を備えていた身体が変化した事に、雄と言う身分でありながら既に尻孔を抉る刺激に手を触れなくても射精する程に淫らに開発された身体の変化に、涙さえ流れ出てしまいそうになる、
だろうと思いながら牢屋の中、未だに香る性臭に勃起してしまった肉竿から先走りが垂れるのが分かって、既に後戻りが出来なくなった自覚が信じられずに呻きながら嘆き、まだ微かに残っているかもしれない希望を信じるしかない、
辺りの考えが普通であるのだろう。その通りに動いて、実際は動けない中で性欲が湧き上がり続けるのを確かに味わい感じ取りながら、意識を落とす様に眠った。睡眠の質自体はぐっすりと良質なものだった。

五日目、恐らくは五日目。差し出された食事ばかりは至って普通の代物であるが、両手を使う事は許されず後ろ手に手枷を嵌められた状態で、床の上にぶちまけられた料理を犬食いで食べられなければならなかった。
おまけに見張りとして初めて目にする兎人型の魔人によって何回か踏み躙られた後で口で奉仕をしなければ、と苦痛を味わされ、精液と床の汚れが混ざった食事を貪る様に食べて興奮する、
事にしておきながら蹂躙されるのを味わった。

「このままお前のチンポが引き千切られちまってもおかしくないなぁ……このままだと頑丈じゃないから、ちゃあんと仕上げてやるよ」
「ぐぅぅぅぅぅっ!?」

食事が済んでも手枷は嵌められたまま自由を奪われ、昼時には食事ではなく奇妙な魔人に連れられる。医務室にも似た空間の中で轡を噛ませられ、手酷くその身体が、より淫らに開発させられる羽目になる。
例によって流れの傭兵である相手を娼館に売り飛ばしたとしても、そこまで高値では売れないからとの話だ。どの国のどんな役職に勤めていたのか等、何も証明出来なければ良い値段にもなりはしない。
身体を売って金を取れる程の価値が無いと無意味に蔑まれ、こうなるだろうなと思いながら必死で目つきだけは鋭くしてがちゃがちゃと手枷の鎖を鳴らすと、随分とその太った狸人は満足そうな笑顔を浮かべる。魔人ではないが趣味と実益とが合致して、魔王軍へと加入している、らしい。

それもまた少し前の話で、今の狼人型は必死で叫びながら震える身体に、乳首には細い鎖で錘が吊り下げられて揺らされる度に刺激が与えられている。
何よりもその竿には左右の睾丸に管に繋がった注射針が打たれ、何かしらの液体が注がれる程に重たさと熱が増すのを感じた。肝心の竿にも注射が打たれ、ぼこぼことその表面の血管が異常に太さを増している。
先端に穿たれたリング状のピアスにはフックが引っ掛けられ天井から伸びる鎖により強引に吊り上げられている。出血は無い代わりに、玉と合わせてその竿全体が肥大化させられていて。

「これで並みの女も男もヤれやしない、立派なチンポの出来上がりだ……まともに使えないが見栄えだけは良くなったぞ、感謝してくれよぉ……」
「ぐふぅ…ふぅぅっ……」

叫びすらも轡越しに枯れ果てて、無惨な程の言葉に狼人型は堪らず涙を流した。
若干タイミングを計っていたとはあったが、それでも今流すべきだと思う事にした。

少しばかりの違和感を身に宿しながら。

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あきゅろす。
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