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短篇
リターン魔-2
流れの戦士として魔王軍に挑む、正義の心と確かな実力を有する剣士。という事になっていた。他の傭兵や近隣の国から派遣された兵士達との大規模な兵団によって、魔王軍の拠点を潰すのが目的である。
予定の半日前。本来は夜襲の予定であったが、日中から突然に魔王軍に取り囲まれていた。気が付けば有翼の魔人達が、大型の四足獣に乗った騎兵によって完全に包囲されてしまっていて。
それだけにとどまらず、兵団を率いていた獅子人の男を背後から突き刺した何者かの人影までも紛れ込んでいて。まだ日中であるというのに、大規模な混戦に見舞われ、気が付けば狼人型も気絶して連れ去られていた。
という事になっていた。

「きゃうぅぅぅっ!きゃうっ、くぅぅっ……くおぉぉぉぉんっっ!」
「相変わらず情けねえ声で鳴きやがってよぉっ……もうこうなったらおしまいだなっ……!」

確保されてから一日目で、狼人型は自分が牢屋の中で囚われた事に気付いた。実際はその前から大分気付いていたけど、魔王軍の拠点の中にまで連れ去られてしまったのだと見張りの魔人に告げられた。
訓練場とも思わしき開けた場所に拘束された状態で連れられ、取り分け巨大な魔人と立ち会い、万が一にでも勝てば逃がしてやる、との話を聞かされた。
国に仕えている兵士であるならば情報を引き出す為に幾らかの尋問が必要であったが、狼人、の設定の様な流れの傭兵ならばそうしているらしい。引き出せる情報が存在しない分、力を見せる為に戯れるのだと。

その気になれば半日の時間を掛けて骨ごと挽肉に出来る相手であったが、血錆に塗れた大剣を振るうその牛人型の魔人に精一杯に用意された剣と型だけはおざなりに覚えた剣技で挑み。
思ったよりも力を入れて振るいはしたが、容易く折られた剣と素手で革製の装備は引き千切られ、その場で見た目相応の巨大な肉竿によって手酷く犯される事になった。抵抗する素振りは見せたが、それも興奮させる運びとなった。
気が付けば二日目、犯された末に意識を落としたという設定。勿論意識は一時間刻みでも元気一杯であり、尻孔周りの毛並みには手酷くいたぶられた証に血痕が飛び散ってしまってもいた。尻孔にひりひりと残る苦痛に一人涙をかみ殺している間に、猪人型の魔人がやって来た。

治療の為との名目で、腫れ上がった尻肉回りの粘膜に媚薬と痒みをもたらす薬とを合わせて塗り込められてしまい、数分も経たずに猛烈な焦燥に襲われる。その上で両手も両足も拘束され、どれだけ腰を動かしても欲求は解消されない。
結局半日経過した後で、再度訪れた猪人型の魔人に犯してくれと情けなく甘ったるく、下品な言葉を含んだおねだりをしなければならなかった。その後犯される事で初めて快楽を味わい、弄られてもいない性器から精液を吐き出した。
何も存在しなかった三日目を経て、媚薬の効能によって疼いていた身体を壁に埋め込まれて、今では精液を吐き出す為の穴として手酷く使われてしまっている。
これもまた魔王軍が行なっているとされる戯れの一つ。壁に射止められた狼人型の真下には屹立した勃起から垂れ落ちる粘液を受け止める為の底の深い盆が用意されている。
一日壁尻として扱われて、それでも盆の上から精液が溢れない程に絶頂を堪えられたら、狼人型の自由は保障される。しかし一滴でも精液を垂らしてしまったのならば、これから未来永劫の奴隷として扱われる。

「こんなに好き放題にびゅーびゅー出しやがってよぉっ……もっとケツ穴締めろや!」
「くひぃぃぃんっ!?」
「こりゃあもう駄目だな…ほぉれ、もう盆の中がドロドロになってるんだぜ……?」

しかしながら、媚薬の効能に、粗末な食事の中に混ざっている興奮剤。猪人型の治療と称して狼人型の胎内にまで構築された、苦痛を快楽に置換する呪法は二重三重に狼人型の身体を都合よく仕立て上げている。
事になっている。
ほんの数日前までは綺麗に整っていた尻孔は強引な開発と合わさって赤黒い粘膜の肉色が咲き誇っているかの様で、肉の捲れ上がった中の具合がちょうど雄の肉棒を締め上げるのにはちょうどいい具合であるとされる。
壁孔を使う相手が一度腸内へと注ぎ込む度に、狼人型は勢いのままに五度程の絶頂を味わって、底が浅いとは言えない盆の上へ未だに黄ばんだ白濁を飛ばし続けている。
何も行われなかった三日目の間に、牢屋の中に組まれた魔法式と猪人型の呪術が狼人型の体内を、尻孔を通じてその睾丸の作用を狂おしく高めてしまっていた。当然狼人型は把握していたのだけれど。

形も大きさも注がれる精液の量も質も異なる、まさしく魔人の性欲処理用の道具、施設として扱われている。既に二十人近い魔人の精液を腹に溜め込み、下腹部の毛並みはこぼれ落ちた精液によってがびがびに固まる。
盆の中身は既に肉棒の先端が溜まり込んだ精液に浸かる程の量が溢れている。尻肉を叩かれても、尻尾を強く引っ張り上げられても、全てが性感として受け入れられる様になっていて。

「あ、あぁぁ…りゃ、あ、っっ……!!?」

そして何度目かも分からない、前立腺を鋭く押し上げられた快感に伴う射精に、水面が盛り上がる程溜まっていた盆の中身は決壊してしまった。

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