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反撃後の
視界が揺れる。床の絨毯の模様がうねるように見える。

熱っぽい、違う現に身体が火照っている。

強めの酒を一気飲みしたような気分。飲んだことは無いけど、恐らく間違ってはいない……

「…っ…ちょっと吸い込んじゃったみたいで……」
足から力が抜けて絨毯の上にぐんにゃりと倒れてしまう。

「……その狼人の吹き付けたのって…」
「……ああ、コレは媚薬だね。かなり強力なヤツ」

…成る程、道理でやけに下半身が熱いなと……
既に自分のソレはズボンを押し上げてテントを張っている。
ついでに身体の力は入らなくなっているようで上手く動かせない。

「……失礼して…うん、効いてるみたいだね。」
「ちょ…フーガさんっ……」

いきなり肩を貸され、無理矢理立たされる。当然フーガさんに自分のソレを見られ。
……触れ合った肩が熱い。性感も幾らか増しているみたいだ。

「…上を使っていいかい?」
「勿論…この狼人め、どうしてくれよう……」
「フーガ…さん…?」

肩を貸されたまま奥にある階段を登り、フーガさんが近くの扉を開けると


…丁寧に整えられたダブルベッドが鎮座していた。

「…何…で……?」
もう頭の奥まで熱が回って、はぁはぁと息が荒くなっている。

「もう媚薬が全身に効いちゃってるから、解熱云々が難しい。熱が抜けるまで横になって。」
「…そんな……言われても…」

仰向けにベッドに寝かされ、ズボンの盛り上がりが一層目立つ。
火照った身体を見つめられていることを意識すると、余計熱が広がるみたいで……

「……やっぱり、眠れない?と言うか、我慢出来ないかい?」
「………熱い、です。」

こんな状態でじっと眠るなんて不可能だ。でも時間が経たないとこの熱は抜けない…


「…ひゃぅ…っ…?!」
いきなりうなじを撫でられ、身体がびくんと反応してしまう。

「感度も良いみたいだし…このまま抱いていいかな?」
「何で…今そんな……っ…」
頭の中にもやが掛かったような、煮詰まったような。
フーガさんに抱かれた時の自分を想像してしまう。
「……ッ…!」
尚も首筋を撫でられて、また熱が上がったみたいで。
自分はいつも通りの楽しそうな目を見ながら、ゆっくりと頷いた。

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