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摩擦舌技「強制咬合」
名残惜しそうなんて感じはしない熱烈なざらついた舌が自分の口内を這い回って来る。先ほどまで飲み込んでいたこれまた自分の精液の残滓を逃さない様に。余韻に浸りながらも甘い刺激を与えてくれて。
下から滑り込んで来たのだろうが、口が離れると背中の上に両手が乗せられて、身のこなしを無駄遣いしていないのかと考えよりも先に玩具を抜かれ空いた自分の中に押し当てられる熱が、

「…緩いかと思ったが、かなりキツいな…」
「……言わな…で…っ…!」
「敏感だな…あれだけ声を押し殺してたんだ、辛かっただろ?」

何時ものテーブルで話し掛ける様な口調で、それでも腰の動きは荒々しく自分を貫いて来る。猫科の肉棘が生えたそれが中で逆立って、やはり声を押し殺さなければばれるかもしれないと不安で、必死で枕に口を押し付ける。
玩具で解されたのか中まで蕩けているのが自分でも感じて肉棘が引っ掻いても引っ掛かりはしない。ひたすらに内側に逆立てる快感だけが自分の中に走っている。大きさは多分だが体格に比べて大きいと思う。
音はかなり響いている。視界を塞がれているからこそより心地良く感じている。腰をしっかりと押さえて自分ではアケミチさんを引き抜く事は出来ない。今までもそしてこれからも枕に喘ぎ声を封じて行くのだろう。それがそそるのか更に動きは激しさを増して行って。
顔を埋めるだけではどうしても押し殺せないと感じて、思わず枕に噛み付いていた。終わった後には頭を預けて眠る筈だが今はそんな事考えていられなくて。中を掻き乱す音だけが部屋の中に響いて見合った強い匂いも溢れ始めていて。

「っか…ふっ……」
「……ぐる、っ」

いきなり首元に噛み付かれる。それもかなりきつく。呼吸が阻害されてさっきは発光していた視界が霞み始める。喘ぎを止めていた枕を離してしかし息は吸う事も吐く事も出来ない。腰の動きは更に激しくなっているのに。本格的に苦しくなって来た。
反面快感が強まる。他の感覚が無くなった分より強く感じるだけなのだとぼんやり解ってはいるのだけれど。それ以上に容赦が上も下も無さ過ぎる、苦しいけど気持ちが良くて逆もまた然り、
熱い奔流が自分の中に注ぎ込まれていく。中で脈打っているのだと解る。それ以上は何も感じなかった。苦しくていよいよ頭がぼんやりとして飲み込まれると、急に呼吸が出来る様になって。

「…っはぁ……はぁ…」
「……ん、安心しろ、血は出てない…」

視界に掛かっていた霞を払い飛ばして、その言葉の割には首が痛む。アケミチさんが舐めている患部が痺れる。歯型にはなっているのだろう。

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あきゅろす。
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