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乾燥快感「放置遊戯」
暫くしてもアケミチさんは来ていない来ない早く来て欲しい本当に。時計を見られる筈も無く脈で計ろうとしても相当な早鐘を売っていて不可能何時まで待てば良い既に経ったのかもしれない。
どんな仕組みか知らないが冷静な判断すら出来ない眠気も全く存在しないこんな時に限って時間の流れは嫌に早く感じて実際は全然経過していなかったりするものでそうしたならばもう自分は堪えられないのだろうか、

「っ…ふ…っくぅ……」

中に入れられた道具が勝手に動き回るなんてやはり何か仕込まれていたに違いないがそれでもここまでの気持ち良さを与えてくれるなんて思わなかった、気を抜いてしまえば自分の口から好きなだけ啼き叫んでしまいそうだ。
しかし今自分の事を知る者は知らない訳で叫んでしまえば誰か見知らぬ相手がこの痴態を見てしまうだけでそうなったらとんでもない事になるのは目に見えていて唇を噛み締めるしかない。身体が勝手に跳ねると道具が繊細に敏感な箇所を突いた。
出来る範囲で身体をくねらせようとも力を込めて押し出そうとしようがそんな事では快感は無くならない現状維持がやっとだが自分の我慢がどれ程持つか解らない限界が近くておかしくなってしまう。
早くアケミチさんが来て欲しいが仮に来た所でこの道具を引き抜くだとか保証が何処にも存在しないというのが頭に残る冷徹な部分で解ってしまってそれでも来て欲しいどうにかして欲しい。
こんな状態になりながらも自分のは殆ど反応して居ないのだから不思議なものだが冷静になれなくて快感に我慢が限界でお願いだから早く来て欲しいが口を開けばまず喘ぎ声が出そうで。

「……待たせたな、そう言えば夜の宴会であまり食べてなかったろう…適当に持って来たから、食べるか?」
「………り……っ…!」
「声も出ない程の空腹か、まずいな、早く食べさせないと…」

口で言えない。喘ぎ声を抑えたい。少なくともこの状態で何も食べたくない。持って来たのは確からしく食べ物の匂いが近くから漂っている。
首を激しく左右に振り乱して全力で断る。肉が嫌いだったかと尋ねられるが今はそれどころじゃないとは分かっている筈だ。嫌がらせだろうか。嗜好の問題か。
他にも魚や酸っぱい匂いの何かや甘い匂いの恐らくデザート的な物を差し出されたが今はそんな事じゃなくて本当にどうにかして欲しくて。

「……そんなにヤりたかったなんて…予想以上にやらしい奴だ…」

こうなったのは八割弱彼に入れられた玩具のせいだが、今更そう言おうが説得力は無いし第一言えない。
そして残りの二割強は、紛れも無く自分の身体の方に問題が有るのだから。覚悟を決めるべき、だ。

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あきゅろす。
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