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強引事は加虐的な
「むぐーっ、うーっ…」
服を捲られて、地肌に外気が触れる。ひんやりして寒い。肌が粟立ってしまう。
今更腕を撫でる訳は無いし、背中に寄り掛かられているから背中は撫でられない。

第一、肌が粟立ったからといってこの虎人には行動を止める必要が無い。
「へへへ……」

かり。つぅーっ。

「っ……ッ…」
自分の胸元に爪が立ち、そのまま腹まで指が降りる。
皮膚は切れず、自分の身体に赤い線が引かれた。

かり。つぅーっ。

かり。つぅーっ。

かり。つぅーっ。

「…っ……ッ……!」
痛い。胸に赤い線が何本も。じんじんとした疼きが胸から頭へと。

「ハァッ…フゥゥッ…」
虎人の息が荒くなっている。慈しむように掌が腹から胸を撫で回す。
何度も引っ掻いたのはその手なのに。

「…ふ…っ……」
とうとう手が腹から下、自分の股間へと場所を移した。
ゆっくりと血の通っていないソコをぐにぐにと揉まれる。
他人からのそういう刺激にはどうにも弱くて。
痛みのせいか矢鱈強調されているように感じて。
「ッ…!!」
反応してしまった自身を尚も揉まれ、快感が走る。
…あ、自分の目元からじわりと涙が。
みっともなさからなのか、単純な恐怖からか、涙が流れ、止まらない。
「そんな顔してると……可愛いじゃねぇか…」
「っぅ……ッ…」
ざらざらした猫科特有の舌が涙を舐め上げた。余計みっともない、涙も止まらない。

より直接的な刺激に頭が鮮明に、感情が膨れ上がり、急に弱気な、助けを乞う考えが幾つも浮かぶ。

ここから逃げ出したい。
もう離して欲しい。
掻かれた蚯蚓腫れがじんじんする。
止めてくれ、許してくれ。
死にたくない。

涙が延々と止まらなくて。舐め取るのを止めた虎人が、
再び自分のソコを弄ろうと直に手を入れようと



どがぁん。

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