[通常モード] [URL送信]
非合意は強引にて
大きな肉球付きの手が口に押し当てられて変な呻きしか出てこない。

首を強引に捻られ、筋が痛む。痛みから逃れるためにやることは分かることが嫌だ。

「…そんな抵抗すると……」
「…っ…!…か……っ…」

喉の中央があまり出てない喉仏が指でぐいと押された。自分のカラダがういて、


手指やら足やらのカラダの末たんから
頭の中からまっしろになるような、

くるしい、くるしい。
あしをばたばたうごかすけどそれはむだにしかならなくて
にんぎょうみたいにかっくりと力が抜けたところで


むりやり体を反転され、再度手が口を塞ぐ。
「っく……ふーっ…ふーっ…」
白く霞んでいた頭の中がトイレの中の新鮮な空気で、クリアになっていく。
今のはかなり危なかった。
もう少しあの状態だったなら、確実に自分は飛んでいた。

「大人しくしてりゃ、今みたいにはしねぇよ。」
後ろの虎人に掴まれている体勢だ。
耳元で囁かれると毛がくすぐったい。
「気持ちヨクしてやるから、下手に声出したりすんじゃねぇぞ…」

下手に大きな声を出したら今度はへし折られるかキュッと絞められるかのどちらかだろう。

空いている片方の手が、自分の身体を服越しにまさぐり始めて。
その手に生えている爪が、やたら恐ろしく感じて。

自分の命をこの爪が、この腕が、この虎人が握っていると思うと。

「身体、細ぇなぁ…ますます好みだぜ……」
胸元を揉むように服越しに。セクハラですとは言えない。
「…っ…ふ……」
腰回りを撫ぜられ、下側から服の中に手が入り込んだ。
毛が脇腹や腹をを擽る。もどかしい。セクハラだとは言えっこない。

「そうそう、大人しくしてりゃあ痛い目に会わずに済むんだよ…」

自分の身体が全く動かないのだ。
生き死にの恐怖に駆られたのだろうか、今からの凌辱が怖いのだろうか。
抵抗出来ないのなら、大人しくするしかないじゃないか。

[*バック][ネクスト#]

12/20ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!