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処理に合理に不変変態
引き抜かれて再び指を突っ込まれ注がれた分を全て掻き出された。気持ち良さはあまり感じない、エンフィさんなりの気遣いだろうか。
未だに猛っているのはどうやって処理するのか少し気になるが下手に突っ込んではいけないような気がする。そうしなければまた突っ込まれるかもしれない。

「……二人がずっと膝上に乗せている理由も解りました」
「…………」

そうですか、とは言えないから頷いておいた。何時頃皆は戻るのだろうか、恐らくは死なない筈だが。
水気を切って服を着直すとそのまま自室に戻る。今のエンフィさんは触れてはいけない様な気がした。

「サイ、ホットココアは飲むかい?」
「……………」

頂きます、と意味を込めてカウンター席に座る。熱い液体が入ったカップが自分の前に置かれた。フーガさんの手が自分の頭に置かれた。
『何ですか』と手の甲に指で書いたが、「可愛いから」と返された。撫で回されるのは嫌いでは無い。洗い立ての頭をぐしゃぐしゃと撫でる手がまた心地良い。

「最近触ってなかったから、補充しないと」
『何をどう補充するんですか』
「私がサイ君を触って満足感を補充するんだよ」
「…………」
「舌を見せてくれるかな?歪んでたりしたらまた治療しないといけないから」

ココアはまだ熱い。フーガさんに舌を見せてから見立てが終わるまでは簡単には飲めないだろう。やられた。
言われるがままに口を開いて舌を突き出した。それをまじまじと見つめられる。舌先でも視線は感じる事が解った。
鼻で息をして見立てが終わるまでを堪える。端から見たら中々に愉快な光景か新種のプレイかと思われるか、フーガさんならやるとエンフィさんに間違われたら自分は何を言えば良いか、

「っ………」
「……ふふふ、問題無いね。何日かで普通に喋れるよ」

自分の目の前で嘴が開いて、長い舌が自分の舌の先端を軽く舐め上げた。傷口に触れては居ないだろうが、随分満足気な顔である。
狙っていたとしたらまたもフーガさんの策に嵌まってしまった事になるが、別に構わないか。このまま再びフーガさんに抱かれるとしたら問題だが。

『何日か喋るなと言われましたが、もう喋って良いですか?』
「うーん、まだ違和感があるとは思うけど、痛みを感じないなら良いかな?」
「…ふぁぁ、少々突っ張る程度れ」
「…っふふふ…可愛い」

やはり舌っ足らずだ。フーガさんは楽しそうに笑っている。あまり喋らない方が良いか。そろそろかと思い、カップに手を取りココアを飲み干した。
エンフィさんもシャワーを終えて通り掛かる。相変わらずの下半身のまま。平静を保ってはいるが今直ぐ処理したいのではないか。

「……エンフィ、それは大丈夫かな?何だったら私が」
「結構です」

フーガさんは何時も通りだった。

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あきゅろす。
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