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先ずは自ずと前戯から
今日はフーガさん、エンフィさんを除き全員便利屋の中から出払っていた。依頼では無く、所長は武道大会の手続きに、何人かはそのお供をしていて、更に何人かは独自の修行やら何やらがあるらしい。ニッグさんは単に遊びに行くと言っていたが。
つまりは便利屋の中には三人しか居ない事になる。フーガさんは家事で忙しい為、自分とエンフィさんとが残された様な状態。
現に今自分が居る場所がエンフィさんの部屋の中で、おまけに膝の上に座らせられ頭を撫でられている。つまりは、そういう事。約束を果たす為に、今日は此所に来た。来てしまった。

「怖がらなくて良いですよ…なるべく優しくしますからね……」
「……はい…平気です…」

話しながらも実にスムーズに服のボタンが外されていく。相当慣れた手付きで、短めの体毛が生やされた手が自分の腹を撫でてきた。
暖かくて何処かもどかしい様な。同時に頭に頬擦りされていて力が抜け、しかし何時もの様に眠気を感じたりはしなくて。あの撫で方はもしかしたら態とだったのだろうか、
今となってはどうでも良い、どうでも良くなった。服を脱がされないまま片手が上半身の服の中を、下半身が服越しに自分を刺激して、段々と快感が強くなる。

「…やっぱり大分慣れているみたいですね……」
「…ふはぁ…っ…」

呟いたエンフィさんの声は何処か残念そうで、それでも自分を撫でる手の動きは更に激しさを増していく。
ズボンの後ろに感じる恐ろしい程に熱くて固い感触。既にエンフィさんが臨戦態勢で自分に擦り付けているのだろう。
既に自分も反応してしまっていて、其処を緩やかに掌が捏ね回す、次第に自分も制御が効かなくなってきた。勝手に声が口から漏れ始める。
両脇を抱えられ、お互い向き合う体勢になってから抱き締められた。体格差が体格差だけに腹筋に身体が押し付けられる。
ズボンに手が掛けられ、ゆっくりとその中に手が入ってきて。

ノックの音。聞き間違いではなく確かに扉を誰かが叩く音がして。見上げてみるとエンフィさんの顔が明らかに歪んでいる。こんな表情を見るのは初めてだ。
確かに興を削ぎ過ぎだ。と自分も思う。フーガさんなら幾らかの事情は察してくれた筈なのに。例によって暫く待って落ち着いてから、自分が扉を開けた。

「何ですか…?飛び込みの依頼が来るとは思えませんが」
「それはね、とても悪いと本当に思ってるんだけど…今にも殺されそうだから匿ってくれって」
「余程の理由が無いと、飛び込みの依頼は受けないんですが……」

エンフィさんが猛々しく盛り上がらせたまま自分の背後に。落ち着かせるのは諦めたらしい。

「先ずは話を聞いてから、さわりでアレだったら追い出せ…そう所長は言ってましたからね」

全く、と言いながらエンフィさんは出ていった。前を盛り上がらせたまま。

[ネクスト#]

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あきゅろす。
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