[携帯モード] [URL送信]
睡眠不可には自家発電
やる事も無い上、深夜なので部屋に戻ってから早速床に着いた。布団の間に潜り込む。枕の中心に後頭部を乗せて、目を瞑る。

「……………」

眠れない。睡眠薬を一日二回飲んだせいと、ボナッシュさんに厭らしくなく抱かれながら眠った為だ。眠気等完全に吹き飛んでしまっている。
魔法について陣のモチーフが何も思い浮かばない、明かりを点けてはいられない。本は読んでしまった。する事が無いのに眠気も無い。困った。
一旦起き上がり、身体を解してリラックスする為に全身のストレッチをゆっくりと。あっという間に目が冴えていく。
布団を頭まで被って、暫くの間目を瞑って何も考えない、身体を動かさない。身近な細々とした事が気になり始めて、結局眠れない。

「…………」

今日あった出来事を思い返してみると、色々と際どいものを見てきた。確かに。鍛え上げられた肉体だったり、というか全裸。
落ち着かないでいる内に、次第に股間が反応してきてしまって。服越しから見ても分かる様になってしまった。先程のエンフィさんと同じく。
結局、エンフィさんとは寸止めだったし、今日は殆ど眠って過ごしてしまった。事故に遭った。散々な日だ。収まるのを待っては居られない。処理の仕方は知っている。

「…ん……」

そっと布団を剥がして、下半身の服を脱いでしまう。当然膨れ上がった自分自身のそれが晒される。暗くて分からないが、血が通ってるのを確かに感じる。
軽く握ってみると、手の中でびくり、と動いた。僅かな刺激が走る。このまま強弱を付けて握り続けていると、先端から先走りが溢れた。
息が荒くなって、暑い。先走りを全体に塗り付けて、滑りを良くしたそれを尚も擦り上げ続ける。先走りの量が増えていく。合わせて快感も強くなっていって。
擦り上げる速さを更に増したのなら、簡単に達する事が出来るのだろう。しかしそれでは、何かが足りない。

「はぁ…っ…はぁぁ…」

頭の奥では、分かりきっているのだ。それに踏み切る勇気が無いだけであって。どうしようも無い背徳感が走るに決まっている。
そう考えを理解してはいるのに。自分の身体は相当貪欲になっていた。

[*バック][ネクスト#]

13/20ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!