4649 2 なあ、未来。 時々俺は、あなたにはこうなることがわかってたんじゃないかって、思うことがある。 本当はあなたは俺を憎んでいて、だから、あの時も… そうだとしても、それは当然のことだと思う。 だってあなたは、俺さえいなければあんな思いをすることもなかったでしょう? 俺が、あなたの居場所を奪ってしまったんでしょう? だからそれを当然だと思う。 当たり前だと…そう、思うのだけれど。 その反面、正直に言ってしまえば、そうじゃなければいいと思う俺がいる。 頼ってはいけないってわかってる。 これはあなたに対する甘えだと、わかってる。 それでもやっぱり…俺はそうじゃないことを願ってる。 こんなとき、あなたがいなくてよかったと思うよ。 ごめんね。 あなたを殺したのは、俺なのにね。 叶うならば、俺もあの時共に死ぬことが出来ていたらよかったのに。 未来。 これは復讐ですか。 俺が死ねないことをわかっていてあなたは、俺に自分を殺させたのですか。 そうだとしたら、俺は… [*前へ][次へ#] [戻る] |