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2話
2話 嬉しかった













「そんなん、できんのか?」

『ええもちろん』

にこ、というか、にやっと笑う目の前のやつ

名前はまやというらしい、高橋、まや・・・

なんでも探し屋というのをやっていて、俺の煙草を探し出すとかなんとか

どうさがすんだと聞いたら

ニオイですなんて言ってきた

冗談かと思ったが、こいつの顔がそう思わせるようなものじゃなくて

本気で頭が心配になってきた


「・・・大丈夫かおまえ」

『おまえじゃなくてまやです』

「いやそこじゃなくてよ」

『大丈夫です。お金はとりません』

「いやそこでもねぇ」

それじゃぁなんですか?とわからなそうにきいてくる

まさか頭の心配をしたなんて俺でもいえない

『俺、有名なんですけどねぇ、しりません?探し屋まおうって』

「いや、しらねぇな、きいたことねぇ」

『まじですか、あ、もしかしてネット使いません?』

「ああ、つかわねぇなほとんど」

『なるほど、じゃぁ知らないのも無理ありませんよ、』

「・・・」

『俺は探し屋まおうって名前でサイトひらいて、そこで依頼をうけるんです』

『そしたら実際にあって、そこで探しだします』

コレは誰にもいっちゃイケマセンよ?二人の秘密です

なんて言われたのが少し嬉しかったなんてのは俺だけの秘密だ

「ああ、誰にもいわねぇよ」

『・・・なんだか、平和島さんて信頼できます』

「はぁ?!」

いきなりなにをいうんだコイツは

『平和島さん!友達になっていいでしょうか!!』

キラキラと音がつきそうなくらいに目を輝かせ言ってきたまや

吃驚したが、なんとなくまた嬉しかった

でも不安だった

「俺と・・・?」

『はい!是非!』


嫌だ、なんていえるわけがなかった


それに嫌じゃなかった、むしろ・・・












嬉しかった


ま(あれ、平和島さん?)

静雄(あ、悪ぃ)

まや(あ、・・・嫌でした・・・?)

静雄(なわけねぇ)

まや(やったぁあ!よろしくです平和島さん!)

静雄(ああよろしく・・・静雄ってよべ、まや。あと敬語もいらねぇ)

まや(わかりましたーって、わ、わかった・・・!)

静雄(・・・なんか可愛い)












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