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God Requiem
プロローグ
大昔、この空間には二つの世界が存在した。

一つは創造者を中心に廻る【ソルメイト】。

一つは破壊者を中心に廻る【ゼネンギア】。

二つの世界は共存し、人々は幸せに暮らしていた。

しかし、とある神が二つの世界の共存は両方の世界に
災厄を招いてしまうということを予言した。

そして長は力が弱りだしていたゼネンギアの破壊を決めたのだった。

ゼネンギアは一方的に破壊され、夜を迎える前に炎の海とかした。生き残ったのは破壊者のみ。

破壊者がそのあとどうなって、このことをどう思っていたかは誰もしらない。


「バカげた話だわ」



一人の少女は古びた本を閉じ真っ直ぐと暗闇を歩いていく。結んである三つ編みの髪は歩くたびに揺れる。

進んでいくうちに、暗闇に一つの光が見えた。
そこに少女はつくと、閉じた本をまた開く。

次開いた場所はなにひとつ文字がつづられてはいない。


「こんな滑稽な終わりでは飽きてしまう」


少女はいつの間にかあった椅子に腰をかけ、羽根の筆で
本に字を書いていった。真っ白な空白へ。

「まずは物語を進めてくれる子たちが必要ね」

手を動かし、少女は自分の理想を書き入れていく。

「登場人物はそろったわ。続きを聞かせて頂戴」

羽根の筆を机に置き、少女はその本を抱きしめる。
まるで我が子を抱くように。


これは世界の理を変えたいと願う者たちの物語。






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