魔女と平凡と
期待を裏切らない変質者
「おお綱吉。どうしたんだそんなに走って。もう臓器は貰ったぞ」
「はぁ、はぁ…っ!お前早すぎ!(変質者が被害受けないか)心配だったから来ただけだ!…ってもう臓器貰っ…え?買ってないの?」
「廃棄するとなるとお金がかかる臓器ばかりという事でタダで貰えたんだ。肉屋のおばさんが『いつでも用意しといてあげるわよ』と言っていたから今後の調達にも困らなくなった。ところで綱吉、お前には豚のホースをやろう」
「要るかバカ。そんな無駄な知識捨てろ。あと似すぎの声マネやめろ」
「一瞬で『そんな無駄な知識』の意味がわかった綱吉も綱吉だな」
「うるさいな!…ディチェル、怪しい奴見なかったか?」
「見たよ」
「本当か?変な薬草ジュース飲ませてないか?」
「見た、いいや見てる。ほら」
「俺を指すな。じゃなくて…」
「何を言ってる自意識過剰め。お前の後ろの電柱の影、そこに蠢いてるパイナップルっぽいの居るだろ」
「うわホントだなにあれ」
「!!!………気づかれてしまったでござるか(ニタニタ)クヒヒ魔女っ子コスしてる美少女がハロウィン以外にも居るとは(ニタニタ)拙者幸せでござる(ニタニタ)」
「うわ出てきたよ…ってあれ、骸」
「少女っていうかババアだけど。綱吉の友達?あ、やっぱり」
「まだ何も言ってねぇだろ。元敵。今は………………(認めたくないけど)霧の守護者。なんでお前並盛に来てんの星に帰れよ」
「沢田綱吉…相変わらず毒舌ですねぇ。並盛に来た理由、ですか…?」
「いや並盛に来た理由なんてどうでもいい。寧ろお前がどうでもいい。お前1個前のセリフとキャラ変わりすぎだろ。自分好みの女を見た時の反応は変わらないな」
「クフフ…そうですか?」
「骸…というのか。落ち着きな。コレでも飲んで」
「(出た薬草ジュース!!!)」
「クヒィ!!魔女っ子が僕の為に!!喜んで頂きます!!!」
「………おーい。骸ー?」
「どうした綱吉。さっさと帰るぞ」
「これ気絶してるんだけど。何飲ませたの?」
「気絶剤。なんか身の危険を感じたんだ」
「そうか。それが正解だな。まぁ笑顔で気絶してるから良いか」
「幻覚剤も少し混ぜといた」
「幻覚剤に惑わされる術者って……………」
「さぁ家に帰るぞ綱吉。ななさんが待ってる」
「なんで当然のように仕切ってんだよ。俺の家だからね」
「気にするなよ」
「気にするよ」
「しょうがないな」
「……はぁ、獄寺君にノート取らせてるしこのまま帰るか」
「待った綱吉。我はもっと並盛を知りたい。案内するのだ」
「うわめんどくせ。…まぁ時間あるしどっか行くか?」
「楽しいとこ。蜘蛛の運動会とかヤモリ丸焼き早食い大会…」
「ねぇよ。じゃあまずその"如何にも"な服をなんとかしよう。支払いはヒバリさんで…」
「これが一番動きやすいんだが」
「お前にちゃんとした格好で歩かせたら俺の鼻が高いだろ?」
「どういう意味だ?」
「うるせ。早く行くぞディチェル」
「待ってくれーなんで早歩きなんだー」
「(コイツ…かなり可愛いしモロ俺のタイプなんだよね。何せあの骸の目に止まったんだ。可愛さ本物だろ)」
「あっ臓器が落ちた」
「(見た目はな)」
服を買いに商店街の奥へ!
2010/07/25
［*前へ］
