魔女と平凡と
500年ぶりの学校です
「人間界の学校って綺麗過ぎてキモいな。私の学校は色々凄かったぞ。クモは友達だし」
「いやそんな親指立ててグッてされても…というか何故着いて来ている」
「リボーンに"見学しに行ったらどうだ?"って言われたから」
「なんか無駄にモノマネ上手いムカつく(あの野郎)」
「魔女だからね」
「意味が分からない」
「あのー…」
「あっごめん京子ちゃん!コイツ俺の従姉妹で…」
「初めまして京子。私は魔女のディチェル。胸小さいね、大きくしとく?」
「(ばっかやろおおおおおおおおおおお!!!!)…ああああのね京子ちゃん!ごめんコイツ電波でー…」
「わぁっ!魔女さんって初めて見た!ディチェルちゃんって呼んでも良い?…胸かぁ…大きくなると良いなぁ…」
「(思いたくないけど京子ちゃんパァで良かったああああああ!!!)」
「ディチェルちゃんおっけ。宜しく京子。お友達記念にンナィナの干物あげる」
「(嫌がらせだ!というかなんだよンナィ…もういい!!)」
「流石魔女のディチェルちゃん!大事にするねっ」
「初対面にしては好印象だ」
「…ったく…余計な事すんなよ。ヒバリさんに見つかったら(色々と)大変だしメンドイから」
「何がメンドイって?沢田綱吉。あとそのボインの女の子の名前を教えないと咬み殺す」
「げっヒバリさん」
「げって何?泣いて良い?」
「(メンドくせえええええええ!!)…何でもないですよ。そこに居るボインはディチェルっていいます」
「初めてましーてーディチェルだぜ。やっぱり人間男子は胸に興味があるのだな」
「そんな事ないよ」
「凝視してるのバレバレですよヒバリさん」
キーンーコーンーカーンーコーン
「あっ!ツナ君私先行くねっ」
「あああ待って京子ちゃん!ディチェルとヒバリさんのバカ!!」
「バカって言われたよディチェルたん」
「予想以上にキモいな。アレか、顔だけイケメン」
「やばいね。ディチェルにイケメンって言われたよ」
「しかもポジティブだ」
「僕の事はお兄ちゃんって呼んでも良いよ」
「メンドクセ。じゃあ適当に教室散策してくる」
「そんな所も好きだよ。…って居ないし」
「あ…えっと……今日から新しい友達の……ディチェル、さんだ。皆仲良くしてやってくれ…」
「どおも。魔界出身、魔女のディチェルです。趣味特技は調合、昼寝、毒殺です。歯向かう奴は薬飲ませるから一列になってな」
「(今魔界とか魔女とか…毒殺とか言わなかった?)」
「(そんなバカナ。きっと悩殺って言ったんだよ。デカイし)」
「(薬って言ったぞ)」
「(バファ●ンだよ。女子には優しいんだ)」
「席は――…」
「席は沢田綱吉の後ろが良いぞ」
「(うわぁ皆俺を見ないで)」
「よろすく綱吉ん」
「はぁ、何もすんなって言ったのに…」
「ヒバリに"お兄ちゃん(はぁと)"って言ったらさ」
「あぁ成る程(…その声は俺でもキタんだけど)」
「十代目…その女、誰っスか…?」
「可愛いのなっ」
「昨日窓割って不法侵入した魔…」
「従姉妹」
「…は?」
「さっき京子に言ったじゃん。
従 姉 妹 。」
「(言わなきゃ良かった)」
「十代目の従姉妹さんだったとは!俺は獄寺隼人ですっ!ディチェルさんっ」
「良い下僕だな綱吉」
「(そんな目で見るな。躾してねぇよ)獄寺君とは友達だから」
「オレ武!ディチェルって可愛いーな!今度オレん家来ねぇか?あっははは!」
「人生楽しそうだな武。別に行ってやっても良いぞ。美味いもん用意しな」
「おっしゃ!分かったぜ!」
「下僕その2だな綱吉」
「お前のな」
「授業なんて500年ぶりかな。魔術系の授業はないのか?」
「此所は人間の学校だから。…って、え?500?」
「人間で言うと16辺りだ。魔女は極限に年をとるのが遅いんだよ」
「極限だとォォォ!!!」
「え、なに」
「あぁ気にしないでディチェル。ちょっと獣が走り回ってるだけだから」
「あのヤロー相変わらずうっせーな。気にしないで下さいディチェルさんっ」
「ハハハッ」
「獣か!!じゃあちょっと狩って臓器調達してくる」
「待て。お兄さんは獣のような人間のような獣のような人間だ。それに京子ちゃんのお兄さんだ。臓器とか何つくる気だ」
「人間と獣のハーフか。珍しくもないな。あとハーフだから価値が下がる。京子は人間なのに…複雑な家庭なんだな。臓器は新しく薬を調合するのに。惚れ薬とか」
「(ディチェル勘違いしてるのな)」
「(ディチェルさん、笹川はれっきとした人間です)」
「惚れ薬…だと…(それは京子ちゃんとか京子ちゃんとか京子ちゃんとかクロームとか)」
「魔界ではこれで生計を立ててたんでな。あっちは材料が採れやすかった…。こっちは薬草も生えてないし」
「…ディチェル、商店街の肉屋に行けば臓器手に入るよ。家畜のだけど」
「ほうそれは本当か。じゃあ今から行って来るぞ」
「え、お前授業…」
「飽きた」
「(早ぇえぇええぇ!!!まだ始まってもねぇよ)」
「ではな」
「あ、歩いていった…(魔女なら飛んでくれないかな)」
「ディチェルさんって面白いっスね!…しかも可愛いというか綺麗ですし……」
「ツナ良い従姉妹持ったのな!」
「………あぁ。(結構アレだけど)………まぁ…面白いかな」
「(十代目が笑った!!)」
「ツナ〜。最近商店街に変質者出てるって知ってるか?」
「…何それ」
「まぁディチェルなら大丈夫そうだなっ!変質者出てら薬草ジュースでイチコロってな!」
「(変質者が)危ないじゃないか…!」
「十代目…(流石十代目!ディチェルさんの事をご心配して……)」
「十代目!!俺がノートとっておきます!なのでディチェルさんを追って下さい!」
「頼んだよ獄寺君。(オレみたいな被害者を出さないためにも)行ってくる」
ディチェルとツナ、
並盛商店街へ!
2010/07/16
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