Rire-
現状理解（white 祐suke）
「くっ…」
ヤツの意表を付いた
攻撃？は見事に決まった様に見えた。
しかし…
相変わらず手が痛い。
マンガやドラマの様にはいかない…。
しかもこの痛みは
手だけの
モノでは無かった。
オートマチックの銃。
弾は１０〜１２発
入っていれば
良いところだろう…
マガジンを抜いてみれば残数の確認が
できるんだろう…
しかし下手に組み込み
緊急時に発砲が
出来なければ
元も子も無い…。
銃の横には、
銃の名称らしきロゴが
入っている。
「グロック…？
と読むのかな？」
こういった知識は
無に等しい。
そして今
置かれている状況。
ヤツの圧倒的な優勢に
間違いないだろう…。
優勢の大半を占めるのが監視カメラの存在だ。
１台壊したのは良いが、こういった場所では、
バカ程あるだろう…。
俺の行動に痺れを切らし寝込みの最中に
あの物体に
襲わす事も可能。
考えただけで
嫌になるな…。
そしてこちらの
最高攻撃手段は銃のみ…
銃はあまり使いたくない
物体に攻撃を施して
いるのに
俺まで少なからず
傷害を受ける。
そして
こちら側とあいて側の
頭数が違う。
この大型施設に１０人
そこらの人数での
研究はあり得ないだろう
＝未知数.vs.俺
「ふざけんな…」
持っている武器では
当然かなう訳がない
…
だめだ！
マイナス要因ばかり
考えていても仕方ない
俺は生き残るんだ。
そして世界を救う。
推定だが、
神谷 薫は少なくとも
アノ物体で世界規模の
何かをしでかそうと
している…。
現段階での数は
知れているだろうが…
俺の次は確実に数を
増やし…そして…
世界征服…？
ダメだ…。
この状況では
マイナスになるような事ぐらいしか、
思いつかない
…
気晴らしに探索！
とか言う感じでは無い。
しかし、
行動をとらなければ
こちらの勝算は少ない
だろう…
いや…。
無いな。
…
勝つためには
行動を取らなければ…
手に入れた地図を
見開いた。
今欲しいモノは、
水（人間だから）
食料（同じく）
安全地帯（睡眠の為）
武器（棒切れでも良い）仲間（味方）。
これらが揃えば、
勝算が飛躍的に
アップするだろう
いや…
なんとしてでも仲間
それも同志が欲しい
白い少女の存在を
知らない点があるなら
まだ生きている人も
居る可能性がある。
この混雑した思想回路をまとめて欲しい。
という状態なので
ひとまず生存者探しを
試みる事に
したのだが…。
…
さっきの部屋には
行けないな…。
彼が死んだ…
いや…
殺されたんだ…。
殺されたのなら
アノ物体がいるだろう
居なくとも
さっきの部屋は
監視されている。
会話の内容を
知らない所を見ると、
音は拾えなくとも
映像は撮れるのだろう…
現に隠れていたハズの
彼が殺されたのだから…
考えると
行動をとるにしても
こっちの動きを
監視されているのなら
まったくとして無意味だ
その…
いわゆる隠し玉
切り札的要素のモノが
無くなる…。
そうなると困ったな…。
監視カメラの存在が
とてつもなくデカい…。
その点
このエントランスは
監視されていないハズ。
先程、破壊したカメラを除いて、
辺りを見渡しても
鈍く輝くレンズらしき
モノは無い…。
見晴らしも良い
少しばかりでも
安全だろう。
…
「あー。
どうすれば良いんだ…」
解らない…
行動するにも
拘束されていたら
動くことも無理だ。
俺は、
世界中の同級生の中で
最も無理難題を
強いられてる…。
…
頭の中がパンク
しちまいそうだ…。
混沌としている最中。
何処からともなく
カッカッカッと言う
走る音がした…。
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