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小説
<7>
「今日はこれ、すごいだろ?新製品なんだって。」
 眼前に晒されたそれは、見れば見るほど、グロテスクな色と形。赤紫の色の、男性器と同じ形をしたバイブを、慶次は躊躇無く掴み上げる。
「けど、幸村の小さな穴には、こんな大きなの、突然には入らないよね。」
 慶次の独り言のように発せられた言葉に、幸村は耳を疑った。
 ―――入れるって、それを?
「いっ・・・。」
 クリームをたっぷりとまとった指が2本、秘部に埋め込まれてゆく。
 前回の、怖いくらいの快楽を思い出し、幸村はひゅっと息を呑む。気の早い幸村の肉棒は、既に完全に勃起していた。
「んっやっ・・・んっ」
 くちゅくちゅと、慶次の長い指は、内部を好き勝手に蠢く。その水音は、幸村の聴覚を犯す。
「あああっ・・・やっ・・・。」
 慶次に開発されてきた幸村の秘部は、いとも簡単に、熱くトロトロに解かされてゆく。
「ああっ・・・、んんっ、けいじ、ど・・・のおっ。」
 幸村の嬌声も、完全に感じまくっているそれだ。艶めいていて、男を誘う甘い甘い声。
 慶次は目の前のピンク色の突起を口に含み、舌で何度もなぶり、激しく強く吸った。
「ああっ・・・っあああっ。あんっ・・・はああ、だ、めえ。」
器用に指先が、幸村の弱い場所すれすれをかすめてゆく。そこを触ってくれないもどかしさに、幸村の腰は切なげに揺れる。
「ああん、お願っ・・・もっああっ。」
「もう、入りそうかな?」
 舌嘗めずりした慶次は、いつのまにか4本に増やされていた指を、ずるりと引き抜いた。
「あっんん・・・。」
 名残惜しそうに、内部はひくつき、収縮を繰り返している。間髪いれず、ズンッと大きな衝撃と共に異物の先端が入ってきて、あまりの質量に、幸村は息を詰まらせる。
「ふっ・・・んんっ、・・・はああ・・・。」
 ゆっくりと、それの形をじっくり確かめるかのごとく、幸村の内部は蠢きながらも飲み込んでゆく。腹が内側から圧迫されて、苦しさに幸村は顔を歪めた。
けれど、前触れ無く、前立腺を硬い突起でこすり上げられて。
「ひっ・・・あああっ・・・。」
待ち望んだ快感に、幸村は背を弓なりにそらす。
「ああ・・・っ、あああっん・・・。」
先端から、ぴゅっと先走りの液が滲んだ。
「あっああ・・・あ、んんっ・・・も・・・う・・・っ。」
 あえぎ声も気にならなくなるくらい、幸村は快感におぼれてゆく。
「じゃ、スイッチ入れるよ。」
 うねうねとラウンド始めて、内壁を犯してゆく。
「あああっ、だっ・・・だめええっ・・・だめっ・・・も、あんんっ・・・。け・・・じ、どっ・・・。」
「幸?」
 早く開放されたくて切なげに震える陰茎に気づくけれど、慶次は、にっこり微笑んで、意地悪い事を言ってのける。
「そうだ、今日は、後ろだけで、いやらしくイって見せてよ。」
「むっ・・・りっ・・・っあ・・・んん。」
 たまらず幸村は自ら触れようと、指を自身に伸ばした。慶次は、たどり着く前にその手をとることで制する。
「駄目だって。」
「お願っ、触っ・・・。おかしくなっ・・・あああっ。」
 慶次は、幸村の両手を頭の上で拘束してしまう。
「や・・・だっ・・・も・・・っあああっ・・・。」
 いやいやと頭を振るけれど、聞き入れてもらえず。
 代わりに、慶次は激しくバイブの挿入出を繰り返す。
「やあ・・・あああっ・・・おっく・・・あたっ・・・んんっ・・・。」
 ぐいぐいと何度も最奥をこすり上げられて。
 頭の中で、フラッシュバックのごとく強い衝撃が起きて。
「あああっ・・・んんっ。もっ・・・でっ。」
 大きく数回震えて、白濁の液を体外へ放出していた。


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あきゅろす。
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