[携帯モード] [URL送信]
3

そして僕はいつものように通訳する。


「つまり船長は、クララさんが無言でそうすることで“またクララに迷惑かけた”“俺って本当に駄目だな”“クララ何も言わねぇけど、俺にイライラしてるだろうな”とかマイナスな事を考えちゃう訳ですよ。

船長がもう絶対忘れないから朝は自分が行くって言ったのは、多分これ以上クララさんに迷惑かけたくなかったんでしょうね」

そう説明すると、クララさんはますます理解出来ないと言ったように瞳を動かした。


「何でエドアンがマイナス思考になるんだ?

俺がそうするのは、別にあいつにイラつくからじゃねぇ。

忘れるってことは、それだけ疲れてんだろ?

俺はネバーランドにいる間はある程度時間を調節出来る。

だから洗濯ぐらい俺がすればいい。

何も忙しく働くあいつに足枷をわざわざ増やさなくてもいいだろ。

俺が1時間早く起きればいい話だ。違うか?」



真顔でそう言うクララさんに僕が何を言えたでしょう。

「お願いします。

そう言うことは船長に直接言ってあげてください。

泣いて喜びますから」


何かいろいろ勘弁してください。

いつから僕はこんなポジションなんでしょうか。


大人の恋愛って難しいですね。

もっとストレートに行けば楽なのに。

クララさんの不思議そうな顔を見て、そんな事を思ってしまう僕でした。


ーEndー





BackNext

35/59ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!