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「バレンタインデー企画」

―バレンタイン企画ー

リクエストを頂いたので、ちょっとふざけたものを書いてみました。


もしもエデンの世界にバレンタイン制度があったとしたらってことで検証してみました。


「もしも自分の手に一つのチョコレートがあったら」


ークララとハイジの場合ー

「食っても問題ない」

「ありがとう兄ちゃん。俺の方も大丈夫だから一緒に食べよ!」

おそらく二人はバレンタインなんてものは知らないと思います。

兄が毒味した後に兄がハイジに食べさせ、いつものように二人で仲良く分け合って食べていると思われます。


ーゼロとベリーズの場合ー

「ゼロは誰にあげるんですか?」

「船長に決まってんだろ」

「…本当はハイジさんに渡したいくせに。渡せばいいじゃないですか、きっととっても喜んでくれますよ」

「ハイジがクララに貰わない訳がねぇだろ。そう言うてめぇこそ、愛しいワンワンにあげなくていいのかよ」

「はっ、冗談よしてくださいよ。なんで僕があんな性格の悪くて危ない人にあげなきゃならないんですか?意味がわかりませんね。僕はクララさんにあげたいんです。まぁ多分ハイジさんから貰ってると思いますけど」

「「……はぁ」」

この二人はブラコン天然兄弟の無自覚のイチャイチャぶりにため息をついていると思います。

で、結局二人で交換して食べてそうな感じがします。

ーエドアンの場合ー

「俺の気持ちは初めから決まってる」

「何だ急に」

「俺の気持ちだ」

「…くれるのか?」

「本当はお前のが欲しかったが、ハイジに行くことはわかりきっていたからな」

「貴重な糖分をいいのか」

「何度も聞くなって」

「そうか」

「って、何で割るんだよ!」

「お前まだ一口も食ってないんだろ。せっかく手に入れた貴重な食べ物だ、お前も食べておいた方がいい」

そう言って、半分に割れたチョコをワイルドにくわえ、もう半分を無言で差し出すクララに船長はときめいていると思います。

ーチェシャ猫の場合ー

「ラークーハ〜」

「何だ…っんん゛…」

「ハッピーバレンタイン〜」

「…何なんだよ一体」

猫さんはとりあえず気にいった人や手当たり次第に口移しでチョコをあげて、用がすんだら直ぐに立ち去って行きそうな気がします。




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あきゅろす。
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