450 「…俺ね」 「何だよ」 「ゼロの服を脱がせる瞬間、どきどきして好きなんだ」 「…それはよかったな」 「だから、もしゼロもしたいならいいよ」 する?とゼロの顔を覗き込んで尋ねると、ゼロは俺の首の後ろに腕をまわし引き寄せた。 「脱がせて欲しいなら素直にそう言え」 呆れたように息を吐き、笑顔を見せるゼロが可愛くて、ゼロの首筋にぐりぐりと額を押し付ける。 「くすぐってぇよ」 笑いながら体をよじらせるゼロが可愛い。 ゼロは俺を抱き寄せたまま、反対の腕で俺のタンクトップを脱がせていく。 首元に絡まるそれを外すと、俺は直接触れるゼロの肌から伝わる温度の優しさに酔いしれる。 ゼロの手が躊躇いがちにベルトを外していく中、俺はもどかしくなってゼロにキスをねだる。 するとゼロは、面倒臭い奴だな、と文句を言いながらも、優しく笑ってキスを受け入れてくれる。 俺が甘える方に夢中でゼロに主導権を明け渡すと、ゼロがリードしてくれて優しい。 嬉しい発見に頬が緩む。 短いキスを何度も繰り返しながら右手をゼロの下腹部に伸ばすと、俺のズボンを脱がせようとしていたゼロの手が止まった。 「…っ…ん…馬鹿、脱がせっ…られねぇ…だろっ…」 「ふふっ、変なのゼロ、何で顔赤いの?」 ゼロの胸元に顔をうめ、舌で小さな突起の弾力を確かめながらそう言うと、ゼロは体をビクっと震わせる。 「俺、お前の…ギャップに弱い」 恥ずかしいのか悔しいのか、難しい顔をしたゼロは、熱に支配された瞳を俺に向けてくる。 意味がわからなくてキョトンとしていると、ゼロは俺の腰に引っ掛かった下着を脱がすことを諦め、俺の背中に腕をまわした。 「それってどういうこと?」 「お前…は知らなくて…いい」 「どうして?」 「なんかっ…ムカつくから」 「なにそれ」 ゼロがあまりにもゼロらしくて思わず、笑みがこぼれ落ちた。 「……ハイジ…っ…」 ゼロが俺を抱きしめる力が強くなり、俺はゼロの額に口づける。 「…ん…イってもいいよ」 俺は、ゼロに柔らかくて深いキスをしながら、自身に与える刺激を強める。 ゼロは直ぐに切なげに眉を寄せ、大きく体を震わせた。 BackNext [戻る] |