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「ん…あっ…嘘言うな…、これの、どこがっ…男前…なんだ…よ」
ゼロは潤んだ瞳を俺に向けてそう訴えてくる。
「ゼロはいつだって強くて格好いいよ」
ゼロに伝わればいいのに。俺がゼロのあの意思の強い眼差しにくらくらしてるって。
「…ふっ…あ…あっやだって…あっ、そこ、やだっ」
ある一点に触れると急にゼロの様子が変化した。
俺はワンワンに教えてもらったことを思い出しながら、そこに触れる。
「…よかった。苦痛だけじゃないんだね」
俺は反対の手で、ゼロ自身に刺激を与える。
ゼロがしっかり感じてくれているのがわかって少しほっとした。
「あ…あぁっ…ハイジ…」
素直に感じてくれているゼロが、俺に何か言いたそうな顔をしたので少しの間手を止める。
「…ごめん。お前だって…好きで…こんなのやってる訳じゃねぇもんな………」
「…どういう意味?」
思わずそう聞き返すと、ゼロは申し訳なさそうに顔を歪めた。
「変なことに付き合わせて悪い…」
「何言ってんの、もう」
俺はすっかり弱気になっているゼロに困ってしまう。
俺が嫌々ゼロにこんなことしてるとでも思ってるのだろうか。
「今度謝ったらお仕置きね。それに謝るのは俺の方だって。こんな時なのに俺、ゼロに欲情してるし。ゼロがやらし過ぎて体が爆発しそう」
素直にそう白状すると、ゼロは一瞬で顔を赤く染めた。
「…そっか。ならいい」
ゼロは何かに安心したように消えそうな声でそう呟くと、俺に熱っぽい視線を向けて続きを催促する。
「恥ずかしいの我慢してくれたから、気持ちよくしてあげる」
俺は普段とは違う素直なゼロにドキドキしながら続けようとすると、ゼロに呼ばれた。
「…脱がねぇの」
今だに服を脱ぐ気配のない俺を見て、ゼロは不思議そうな顔をする。
「…脱いでもいいの?」
ゼロが俺の傷だらけの体を見て嫌な思いをするんじゃないかと思ってそう聞き返すと、ゼロはゆっくりと眉を寄せた。
「悪い訳ねぇだろ。寧ろ脱がねぇ方がいらつく。今だって…俺だけ真っ裸で馬鹿みてぇ」
ゼロのその言葉を聞いても脱ぐことに対する抵抗はとれない。
どうしようかな、と頭を捻っていると、ゼロがさらに言葉をくれた。
「…別に気持ち悪くねぇから。第一そんなこと考えてる余裕があるとは思えねぇし…。俺だって…お前の裸見てぇし、触りたいんだよ」
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